お昼頃のことです。
対談取材があったので急いで電車に乗ると、ちょうど席が一つ空いていました。
そこに座って、やれやれと思っていたら、座っている乗客の顔が全て見渡せます。
老若男女が丁度良い割合で、携帯を見ている人が半分ぐらい、あとは目を瞑っている人、本を読んでいる人、中吊り広告を見ている人です。
私は、暇だったので、それぞれの人の顔を観察してみました。
人によっては何となく柔らかい顔の人、険しい顔の人・・・。
やはり恐い顔の人は、こちらが少々身構えてしまう感じがします。
その時、はたして自分の顔は、どう見えているのかと気になりました。
ところで最近は、笑顔認識機能つまり笑顔でないとシャッターが切れないというデジカメが出回っています。
私はサラリーマン時代、隣の課の同僚が曲がっているキュウリ等を判別する画像認識という研究をやっていましたから、その機能に興味があったのです。
彼は、大きい・小さい、表面もデコボコのキュウリがベルトコンベヤーの上を流れていく映像から、どのくらい曲がったら駄目にするのか瞬時に判別させるのが難しいと言っておりました。
ですから「いったいデジカメは顔のどの部分を捉えて笑顔と判断するのだろう、キュウリより難しそうだなぁ」と思っていたのです。
そうしたら雑誌に記事が出ておりました。
人は笑うと歯が見えて、口角が上がり、目尻が下がるのだそうです。
この『歯』と『口角』と『目尻』の3要素を総合的に見て笑顔を判別するそうです。
口だけ笑っていても目尻が下がっていないとダメだとか・・・でも、もともと垂れ目ならどうなるのでしょう。
最近、妻はお顔のタルミが気になるらしく、そのようなテレビ番組のチェックに余念がありません。
老いてくると今までの生き様が顔に出ると言います。
いつも怒っていると恐い顔、笑っていると優しい顔。
顔の筋肉も衰えてきますから、段々人相が悪くなりやすいそうです。
私は、妻が不機嫌そうな時をみては、美容のために「口角が、下がってるよ」と教えています。
(笑) 自分の顔は鏡を見ないと見えません。
意識して作った笑顔ではなく、状況がどうであれプラスの方向に心が向いていると人は自然に笑顔になれるのでしょう。
さらに、その良い氣が周りを変えるのです。
それには心に余裕が必要です。
忙しいストレス時代ですから、なかなか余裕も持ちにくいところですが、真氣光のエネルギーに加え、日頃のちょっとした工夫と努力が大切です。
「あなたの笑顔が周りを明るくする」そんな風に言われたいものです。
(中川 雅仁)
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