(78)九死に一生

 「九死に一生を得る」ほどの凄い体験をする人がいるものです。
それをきっかけに、生き方がすっかり変わってしまう人も多いようです。
このことわざを辞典で調べてみると、「もう少しで命を落とすところで助かること。
九は数の最大級を表す。
用例は平安中期から」とあります。
古い言葉のようですが、昔の人は、今よりは医療もモノも無い、気象情報も無いので大雨や大寒波がいつ来るか?などもわからない。
時代によっては戦もあったわけですから、命を落としかけたという人は多かったのではないでしょうか。
 私のこれまでの体験では、死が目前にまで迫っていたという危機感は無かったものの、もう少し悪いほうに引っ張られていたら、死んでいたかもしれないと思うことはあります。
先代も'95年3月、一度目に倒れたときに精密検査を受けて分かったことですが、亡くなる10年程前に心筋梗塞になっていたようで、その時から心臓の一部が動いていなかったようですから、その時が「九死に一生」ということでしょう。
 何かに守られたから大事に至らず生きていられる・・いま生きている人は多かれ少なかれ、そんな体験があるかもしれません。
ここに私は、マイナスの氣・プラスの氣が関係していると考えています。
どんな人にも存在するプラスの氣は、いつも一生懸命に応援しようとしてくれています。
一方でマイナスの氣は自分が辛く苦しいから、その人にも同じような目に合って欲しいと足を引っ張るように働きます。
ここでプラスの氣は、その人にご縁があって存在しているもので直ぐには増えませんが、マイナスの氣の特長は、波長がピタッと合うと同調作用で、あまり縁がなくてもあちらこちらから集まり急激に勢力を拡大するので、プラスの氣が守っているのに悪い事が起こるというわけです。
 このようなことですから、たいへんなことにならないようにする対策としては、日頃からポジティブに物事を考え心を暗くしないことや、真氣光をしっかりと受けて、マイナスの氣の影響を受けないようにしておくことが上げられます。
 また、「当たり前だ」と思う事を少なくすることです。
例えば「何事も無く過ごせること、これも何かのおかげであり、ありがたいことだ」と思えるような気持ち、つまりいろいろなところにありがたい事を見つけられるよう生活することです。
これはプラスの氣をいつも意識していることになるので、同調作用が働き、そちらからの応援をますます受け易くなるわけです。