筋肉と考えマイナスの氣に立ち向かう

 テレビやネットでは、2022FIFAワールドカップで、日本が初戦ドイツに逆転勝利した話題で持ちきりです。
サッカーの試合時間は90分、この短いようで長い時間に、ほんの少しのミスも許されないのですから、選手は誰もが意識を集中します。
観ている私たちもハラハラの連続で気が抜けません。
また、4年に一回という大会ですから、前回の選考で漏れた選手は、この大会を目指して氣を緩めることなくトレーニングに励んできた結果ということでしょう。
 ところで、「氣を抜くこと無く」意識を集中するということについて、どんなアスリートを見ても感心してしまうのですが、私のような凡人には、これが難しいものです。
「何かをやろう」「こうしよう」と強い意志を持って自分を高めていくということですが、ちょっと氣を抜くとラクな方、怠惰な方向に気持ちが動いてしまうからです。
 氣の観点から考えれば、その人を導いていたり、見守っているようなプラスの氣が、「おまえが成長するには本当はこうした方がいいぞ」と閃かせてくれるのでしょうが、たいていは簡単にできるものでもなく、努力しなくてはいけないものですから、ここに良い方向には変わらせまいとする抵抗勢力のようなマイナスの氣が邪魔をしてくるわけです。
 マイナスの氣は自分が不幸だから、いつまでも自分と同じように不幸のままでいてほしかったり、その人に変わられると波長が合わなくなり離れなければいけないので、そのままそこに居座り続けようとしたり、その人が変わらないようにするのです。
 このようなマイナスの氣に負けずに努力を続けるということは、自分自身の内側から湧き上がる氣のエネルギー、つまり強い意志というものが必要です。
 この意志ですが、私は筋肉のようなものだと考えていて、この性質を知っていれば、マイナスの氣に立ち向かい易くなるというものです。
 例えば、筋肉は使い続けていると、途中で休めなければ疲れて動かせなくなりますから、「これをやろう」と頑張っていても、途中で休むことも必要で、中断したとしても「駄目だ」と落ち込む必要はないわけです。
逆に、疲れていない時を狙って、立ち向かうことも有効になってきます。
また、筋肉は鍛えれば強くなるということがありますので「何事も練習」、練習の回数を増やすことだと思って諦めずに立ち向かうということでしょう。
 マイナスの氣は、出鼻を挫いたり、出来ない理由を考えさせたり、辛くさせたりして味方のマイナスの氣を呼び込もうとします。
それに負けること無く、真氣光を受けることでマイナスの氣の影響を少なくしながら挑戦していただきたいと思います。