(73)七転び八起き

 先日、自転車に乗っていて、危うく転びそうになりましたが、足で踏ん張って何とかバランスを戻せました。
老化した体にしては、よくやれたものでした。
(笑)バランス感覚と言っても、脳が記憶しているほど体が動いていないから転びそうになるわけで、昔とは少し違ったことが原因です。
子どもの頃は、よく転んでいましたが、自転車の運転が未熟だったのと、恐いもの知らずというか、危険な運転をしたからであり、転ぶということから、たくさんの収穫を得ていたように思います。
 この転ぶということでは、「七転び八起き」という諺があります。
辞典には「何度失敗してもめげずに頑張ること。
武士道精神を謳った江戸中期の『葉隠』に用例がある」とあります。
このような諺があるのは、昔から「めげずに頑張れると大きな成長がある、ダメージはあるが失敗を恐れるな」ということがあるからでしょう。
 マイナスの氣は失敗を促し、後悔させて何もできないように仕向けるものです。
そうすることで、自分の意のままに、いつまでもその人に影響力を持って存在できるからです。
しかし、自分の力でこれに打ち勝てると、見えない光のような氣のエネルギーは増え、以前にも増して、そう簡単にはマイナスの氣の影響を受けないように成長できます。
一方、このようなマイナスの氣に強い影響を受けてしまうと、失敗するのが恐いから何もしないという人になってしまいます。
失敗もないけれど、成長もないわけで、次第にマイナスの氣の影響が強くなって、行動や考えをコントロールされるようになり、結局は自分の氣が大きく落ちるようになってしまいます。
 ところで実際には、七転び八起きは分かっていても、失敗してしまうと、反省し過ぎてしまい、後悔に発展することもあるでしょう。
どのようにして立ち直るかということがポイントになるのですが、やはり真氣光を受けて、マイナスの氣の影響を小さくすることが第一に挙げられます。
失敗してしまったのですから、これを次に生かすことしかできません。
どうすれば良いのか、しっかりと考えることです。
それを成し遂げられた時の自分をイメージできたり、それまでの細かなステップを頭に描いておくことも、簡単に諦めないで続けられるポイントです。
また、周りにポジティブな人がいることも大事です。
私たちは、人の失敗にも敏感なものです。
見守るという温かい眼差しを忘れて、あれこれダメ出しをしたり、咎めてみたり…。
私の場合、先代のポジティブ思考と失敗への寛大さが、亡くなった後も思い出す度に、私に大きな力をくれているように思えるのです。