誰かのせいで、自分の気持ちが嫌な気分になったり、落ち込んだりすることがあります。
以前、研修講座で「職場に居るある人から自分は嫌われていて、いろいろ言われて落ち込むし、その人とすれ違うだけで、自分は暗くなってしまうのですが、どうしたら良いでしょう」と相談を受けたことがあります。
私は「自分のところにあるマイナスの氣が、相手の方のマイナスの氣と同調して起きる現象で、相手を変えるのは時間がかかるので、まず自分が、自分のマイナスの氣の影響を受けないようにしっかりと氣を受けること。
すれ違った時に落ち込まされるようでは、マイナスの氣の思うツボで、それに負けないよう笑っていることだ」とアドバイスしました。
笑っていることは難しくても、氣を受け、マイナスの氣に負けないようにする努力が、強い自分を作ることになり、やがてはマイナスの影響を少なくできるのです。
私は、サラリーマン時代、マイナスの氣の影響をたくさん受け、ストレスで調子を崩してしまいました。
当時の私の上司は厳しく、仕事が順調に進まないと、自分のノートをバーンと机に叩き付け、「何やってんだー」とフロアー中に響き渡る大きな声で怒鳴る人でした。
私は、ビビってしまって、何も考えられなくなり、ただ縮こまってしまうばかりで、私のマイナスな気持ちがマイナスの氣を集めてしまっていたのです。
真氣光研修講座を受講してから、氣を受ける習慣とともに、人や周りのせいにするのではなく、自分がどう変わったら良いのかを考えられるようになりました。
まず、なぜ自分は萎縮してしまうのか?何が恐いのか?何が悪かったのか?自分の正当性を明確にするよう考えました。
そして、ただ命令された仕事をこなすだけではなく、目的をよく考え、自分の理解を深め、技術的な議論ができるよう様々な工夫をしたのです。
すると、だんだん心に余裕がでて、大きな声に負けなくなりました。
逆に相手の気持ちがよくわかるようになって「そろそろ爆発するぞ、そうしたらこんな風に議論を展開しよう」と、先が読めるようになったのです。
いつの間にか、しっかり考えられるようになり、自分に自信がついていたのです。
良く考えれば、上司は一生懸命、私たち部下のために、休日も返上し自分の時間を割いてくれていました。
ですから、ただ私は上司の掌で踊らされていたのかもしれません。
このことで私は、何事も自分が変わるために起きることであって、周りにばかり目が向いていると、それに気がつけないし自分も変われないということを確信できたのです。
本当に良い上司にめぐり会ったもので、今は唯々感謝しかありません。
(中川 雅仁)
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