限界効用逓減の法則

 先日居酒屋に出かけたのですが、私たちが頼んでいた、そこの店のメニュープランは、最後にタコ焼きが出てきて、それが食べ放題になるというものです。
8人が二つに別れ20個焼きのコンロを囲みいただくわけです。
タコ焼きは久しぶりだったこともあり、最初の5個は、とても「おいしい」ものでした。
次の5個を食べたところで、お腹が一杯になり、「もういらない」ということになりました。
しかし、隣の4人は、さらにもう20個に挑戦しているではありませんか。
私は、それを見ているだけで、「しばらくタコ焼きは食べないな」と思ったほどです。
 最初はおいしく食べられるものも、量が進むと、だんだんおいしく感じられなくなるものです。
これは、限界効用逓減の法則と言います。
私は、この法則を結婚したばかりのころ、今は亡き妻から教えて貰いました。
ケーキがどんなに好きでも、最初の1個が一番おいしくて、つまり満足度は最高で(限界効用)、2個、3個おかわりしていくうちに、満足度(効用)は下がってきて(逓減)、最後には「見るのも勘弁してほしい」という状態になるものです。
食べ物だけではなく、いろいろなところに、この満足度が下がっていく法則、つまり「人は飽きるものだ」ということが当てはまるというのです。
 例えば習い事も、最初は興味深くて面白いと感じていたことなのに、だんだんマンネリ化してきて飽きてしまうことがありますが、この法則が言い当てていることかもしれません。
ここには、その人が成長しては困るというマイナスの氣の影響も関係しているでしょう。
食べ物等なら、たまに飽きるのもよいですが、世の中には、飽きては困ることがあるものです。
ですから、この法則が当てはまらないよう、継続しなければならないことは、マンネリ化に抵抗できるような工夫が必要ということになるのです。
習い事なら、進歩に合わせて目標を変えていくというのも新たな気持ちになれて良いかもしれません。
 嫌気がさして、一番困るのは、夫婦など人間関係です。
私は、「主人と話しもしたくない」という方に「なぜ結婚したのですか」と、よく聞くのですが、最初はご主人のことをあまり知らなかったからだと言います。
悪いところがたくさん見つかって嫌になるということなのですが、私にはマンネリ化を防ぐ工夫がないところに、マイナスの氣の立ち入る隙を作って来たように思えます。
そもそも悪い所が出てくるのもマイナスの氣の仕業ということが多いものです。
夫婦の仲に限らず、継続が必要なことに対する限界効用逓減の法則への対応策として、真氣光をオススメします。
(中川 雅仁)
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