ルーティンと氣の話

 先日、「会長は気功の時間、何かある時には、どうしているんですか」という質問がありました。
気功の時間とは、朝7時、夜10時から20分間の先代が始めた真氣光タイムのことです。
先代は、あの世に逝っても責任を持ってやっているでしょうから、私も最初は氣を受け、そしてその後、皆さんに氣を送っています。
しかし、ゆっくり出来ない時、特に10時の真氣光の時間では移動時間だったり、時にはレストランで遅めの夕食などという時があります。
そのような時には意識を「氣を送る」ということに向けられるよう、片手だけでも掌を広げて氣を送るイメージをします。
習慣化されているので、それが私の中ではスイッチが入るということになるのです。
 イチロー選手がバッターボックスに入るときにバットを持ってとるポーズに似ているかもしれません。
一時期ラグビーの五郎丸選手のポーズで有名になりましたが、ルーティンということになるのでしょう。
このルーティン、頭というよりは体が覚えてしまうということでしょう。
楽器の練習をする時、弾けない部分を何回も練習した記憶はないでしょうか?何回もやっているうちに、難無く弾けるようになるものです。
人によっては、毎日仕事をする時にも、あれをやってからこれをやる、するとリズムに乗ってスムーズになり、それが習慣化しているということがあるかもしれません。
アスリートなどでは、ここ一番という時には相当なプレッシャーがかかることでしょうが、練習と同じことをすれば、心が落ち着き平常心を保ったままプレーすることができるということになり、マイナスの氣の影響を受けにくくする工夫と言えるでしょう。
しかし、あれをしなければこれが出来ないなど、あまりにルーティンにしばられ過ぎるのも問題です。
さらには、明らかにマイナスの氣によるルーティンというのもありますので、もう少し説明しましょう。
 ある人の話ですが、ご主人のちょっとした言葉にムッとして、返した言葉で、さらにご主人が怒り出してよく喧嘩になるということでした。
このような場合、その人を不幸の方向に引っ張りたいマイナスの氣が、ご主人を使って、幸せに向かう邪魔をするのです。
そのような手にのらないよう練習する必要があります。
本番に備えて練習が大事というアスリートですが、私たちの場合は毎日が本番であり練習です。
喧嘩ばかりではなく、飲み過ぎる、食べ過ぎる、掃除が面倒…等々、マイナスの氣によるルーティンは、いろいろな所に隠れています。
氣を受けながら、マイナスの氣による「いつもの手」つまりルーティンに気がついて、マイナスの氣による誘導に負けないようにしたいものです。
(中川 雅仁)
[menu][次へ]