マイナスの思いから気づくこと

 昨日から、今年初めての真氣光研修講座が、初めての開催地、熱海市の伊豆山温泉で始まりました。
この会場のすぐ裏には伊豆の地名発祥の地でもある伊豆山(いずさん)神社があります。
源頼朝が源氏の再興を祈願、また、頼朝・政子が結ばれた場所であるため、縁結びの神社としても有名だそうです。
 ところで研修講座では、毎朝「気づきの時間(いいとこ探し)」という時間を設けています。
看護師の方ですが、「こちらに来て氣を受けたら、亡くなられた方をいろいろ思い出し、悲しくなってしまいました」という人がいました。
また「こちらに来たら楽しいことではなく、普段は考えないようにしてきた辛い体験をいろいろ思い出した」という方もいます。
いいとこ探しでは、一見マイナス的な話もとても意味があり、そこから素晴らしい気づきにつながるので大歓迎です。
表面的な良い所ばかりではなく、一見良くない事の中に良いことを見つけ、気づきのきっかけにしていただきたいということで、気づきの時間(いいとこ探し)という時間にしています。
 人はプラスの思いだけでも、マイナスの思いだけでも生きられないものです。
それらは、それぞれ互いに影響し合って心を強くし、より魂を成長させているのです。
ですからマイナスの思いを悪いものと考えずに、そして早くなくそうとは思わずに、それはどういうことなのか、何に気づけばよいのか、ということをよく考え、周りを観察してみることです。
せっかくのマイナスの思いを無視してプラスの思いだけにとらわれていると、成長する機会をなくしてしまうのです。
生きる上でいちばん大切なのは魂を成長させながら幸せになっていくことです。
これはどんな環境に身を置いたとしても、幸せと感じることのできる心を持つということです。
ですからこれは人それぞれ同じではなく、主観的なものです。
この主観的心の持ち方ができると、いろいろなことが少しずつ幸せの方向に向かっていくことになります。
自分以外の者からのマイナスの影響を受けにくくなるからです。
そして大切な事は、この主観的心の持ち方で幸せを増やし、そして他の人、物事に対しては、より柔軟に対応していくということです。
それができれば、より幸せの量が増し、魂が成長する速度も上がっていくでしょう。
人生の目的は、幸せになることで達成されるのではなく、限りなく魂を成長させることにあるのです。
生きている限りは、これをし続けなければなりません。
(中川 雅仁)
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