ビジョンを持って進もう

 今年もあと20日あまり、今月の氣配り画像には、「ビジョンを持って進もう」という言葉を選びました。
皆さんにとって今年は、どんな年だったでしょうか?良い年だったという人もいれば、あまり良くなかったという人もいるでしょう。
来年に向けて、いいえ今からでも良いものにしていくために、ビジョンというと少し大げさかもしれませんが、どんな人にも、どんな場合にも、身近なことでも良いので将来的な方向性を考えていただきたいと思うのです。
 話は変わりますが、先月小泉元首相が日本記者クラブで会見し、原発事故を踏まえ、「安倍首相が決断すれば『原発ゼロ』ができる」「原発を再稼働すれば、核のゴミが増えていくので即ゼロの方針を打ち出すべき」「政府が方針を出せば、専門家や官僚も含めて、必ずいい案を作れる、国民も協力するとの認識を示した」との考えを強調したそうです。
 人が目先の利益しか考えられなくなったら、地球の環境など良くすることはできないでしょう。
生きるために仕方がないと、言い訳をしながら、今まで来てしまったのですが、この辺で大きく方向転換しない限りは、やがてその生きることすら、できなくなる時がやってくるかもしれません。
人は生きることで気づき、魂が成長し、宇宙の一員としての役割も担っているのですが、それができなくなると、また一からやり直さなければならなくなります。
この地球という星に人類が誕生して、どれほどの時間が経っていたとしても、それは一瞬のうちに消え、また違う星として一からやり直すことになってしまいます。
それは一生懸命に生きて命を繋いできた人達にとってみれば、とても受け入れがたいことであり、光になることなど、とうてい無理なことになってしまいます。
経済や文明の成長を止めることはできませんが、その進む方向を変えることは、いつでもできることです。
ただ過去の実績だけを見て、それを取り戻そうなどと、時を逆行するような考えは捨てることだと思うのです。
 環境問題という、とても大きな問題の話をしましたが、どんな人にも、どんな状況でも未来というものがあります。
ですから、その進む方向を考えるということは、とても大事なことだと思うのです。
未来とはまだ誰も見たことがない、経験したことがない世界のことであり、新しいエネルギーで満たされるものです。
だから理想を、ビジョンをまず掲げることだと思うのです。
過去は教訓にするべきもので、元に戻るためにあるのではありません。
良くなれるように現実をよく見て、将来を考えるということだと思うのです。
(中川 雅仁)
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