(37)好きこそものの上手なれ

 先日、古いデータを探すために、物置に埋もれていた古いパソコンを掘り起こすことになりました。
結局データは見つからなかったのですが、当時を思い出し懐かしいものでした。
仕事で使ってきたパソコンですが、使い始めたのは25年以上前のことです。
どうしても使わなければいけなくなり、マニュアル片手に始めたのですが、突如動かなくなり何時間もかけて修復することも一度や二度ではありませんでした。
当時の私はパソコンやワープロなど、キーボード機器のアレルギーで、私は頭から「こういうものは苦手だ」と決めつけていたように思います。
結局、いろいろ試行錯誤を繰り返すうちに仕組みが分かってきて、理解できることで苦にならなくなり、だんだん思った以上の結果を引き出せる便利な道具になったことで、使うのが好きになったのです。
 「脳に悪い7つの習慣」林成之著によりますと、脳内にはA10神経群という感情をつくる中枢があり、そこが「好き」「嫌い」「感動した」などレッテルを付けるそうです。
そこでマイナスのレッテルをはられると、脳はその情報に対して積極的に動かなくなり、しっかり理解できず、思考が深まらず、記憶もしにくくなってしまい脳を退化させるというのです。
著者は、『「嫌いだ」と言い続けて何も変えようとしない態度は、自分の脳をダメにし、結局、勉強でも仕事でも良い結果を残すことはできません』と言っています。
 「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。
ことわざ辞典によると「好きであることが物事の上達の道だということ。一般に芸事や習い事は、好きになると関心が深まり、それに割く時間も長くなり、結果として腕前があがるものである。江戸時代中期からのことわざ」とあります。
昔の人は、脳科学はわからなくても、このことを経験的にわかっていたのでしょう。
 私は、脳内のA10神経群にマイナスの感情を起こさせるものの中の一つに、周りにあるマイナスの氣も関係しているのではないかと思っています。
先祖の代から、もしくはいろいろな体験で引き寄せてしまったマイナスの氣の影響を受けると、マイナスの感情が生じやすくなり、その人が良い方向に変われないようになってしまうのです。
私たちは、人や物あるいは物事に対して「嫌い」「苦手」「ダメ」等とマイナスのレッテルをはりがちです。
良くないことはわかっていても、そうなってしまいます。
ですから真氣光を受けることで、マイナスの氣の影響を少なくするとともに、ある程度それができたなら、自らもマイナスの先入観を持たないように工夫する努力をしてみることなのだと思うのです。
(中川 雅仁)
[menu][次へ]