(76)慌てる乞食は貰いが少ない

 私の失敗ですが、先日、時間が無くて、少々急いでいたのです。
駅の階段を駆け上がっていると電車がホームに入ってきているのが分かったので、慌てて乗りました。
「間に合って良かった」と思いながら、シートに座って呼吸を整えていると次の駅に到着したのですが、よく見ると私の行きたい方向と反対に進んでいるではありませんか。
慌てて飛び降りたのですが、スマホを床に蹴飛ばしてしまい、とても恥ずかしい思いをしました。
結局、時間には間に合わず、「慌ててはいけない」と反省して、すぐに気持ちを切り替えたのですが、すっかりマイナスの氣に付け入る隙を与えてしまいました。
 「慌てる乞食は貰いが少ない」ということわざは、小さい時から良く聞いてきた言葉です。
ことわざ辞典には『急いで事をしようとする者はうまくゆかないから、落ち着いて対処しろということ。
物乞いするにも相手に対して礼儀はいるだろう。
自分ばかり貰おうと人を押し退けたり、せかせかとがさつに振る舞ったりすれば、相手が気を悪くして貰える物も貰い損なうかもしれない』とあります。
 昔よりはずいぶん慌てないようになってきたつもりですが、年齢のせいなのか、思いがけない事があると思考回路がついて行けなくなるようです。
慌てると頭が真白になるとは言いますが、思いがけないことが起こり、思考が一瞬止まったようになったところにマイナスの氣が強く影響を与えるのだと思います。
マイナスの氣は大失敗に繋げて、勢力をさらに拡大しようということなのでしょう。
ですから心に余裕を持って物事にあたる、慌てない・平常心を忘れない工夫が必要です。
 また、マイナスの氣の影響を受けていると、慌てることが多くなったり、セカセカとさせられてしまうことがあります。
今しなければいけないことに集中しなければ、上手く行くべきことも失敗に繋がりやすくなるものです。
それは分かっていても、ついつい先々のことまで考えてしまい焦ってしまう時には、注意してください。
 さらには、慌てていなくても、気持ちが急かされている、ゆっくりできていない自分が感じられることがあります。
たいそうなことではありませんが、マイナスの氣は小さいことをだんだん大きくしていくことがありますから、時々自分自身をチェックしてみる必要があるでしょう。
 プラスの氣が応援しようと一生懸命働いてくれていても、慌てていては、それをキャッチできません。
真氣光をしっかりと受け、マイナスの氣を寄せ付けないようにするとともに、毎日の生活の中で慌てないこと、セカセカしないことが大事ですね。