ペプチミンを飲んで美術館に行く

TVの「日曜美術館」がお気に入りだ。
内容、バックミュージック、案内人の姜尚中氏の声と応答、すべて大好き。
何とか時間を見つけ、本物を間近に見て、作者との響き合う機会を大切にしている。
第94回院展に出かけた。
平山郁夫氏の《文明の十字路を往く-アナトリア高原 カッパドキア トルコ -》に感動した。
ワクワクして私に色々な想像を膨らませてくれる。
カッパドキア地方にはビザンチン帝国時代のキリスト教会堂や修道院が高原の断崖に無数に造営され、その内部はフレスコ壁画で装飾されている。
15世紀にオスマン帝国に滅ぼされたが、今も残されていることを有り難く思う。
この絵の人々は皆西に向かっている。
それを導くように先頭の人の前方をずっと先まで金箔で描かれている光。
太陽の周り、ねぐらに帰る鳥の前方、山の頂にも金箔が。
決してきらびやかでないので気づかなかったかも知れない。
そう言えば、朝食のみそ汁にペプチミンを入れて食してきた。
ペプチミンの中の金箔と同じくらいの点描もあり部分的に3ミリくらいのスクエアもある。
氏の研ぎ澄まされた境地が画面全体から伝わる。
心からご冥福をお祈り致します。
真氣光マガジンで帯津良一先生が述べられている「虚空」を心底感じる名画でした。
今後は松山5/12~5/21、島根の今井美術館5/25~6/6で終了する。
(久留米ツツジさん)
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