嫌なことをシェアする

 料理研究家・コウケンテツさんの本「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」を読んでいて、気になることの違いから料理をするのが嫌になる話があるのですが、これは夫婦の話でも料理の話でもなく、家庭はもちろん職場でも学校でも、あらゆる人間関係の間で参考になる話だと興味深く思いましたので紹介します。
『料理に限らずですが、家事は「やっても褒められないけれど、やらないと文句を言われるという理不尽な作業です。
‥(略)‥
時間をかけて作っても 、品数を増やして作っても、無言で黙々と食べるだけ。
ごはんの時間が遅くなると「まだ〜。」品数が少ないと「これだけー?」と文句を言われる。
そして食後はソファーに座ってテレビや携帯電話に熱中しはじめる。
だれも自ら後片付けを手伝ってはくれず、ひたすら我慢する日々……。
 この理想と現実のギャップが私たちを苦しめます。
 せめて、感謝の言葉を口に出してくれたら少しは気持ちも楽になるのですが、それが実は一番難しい。
「おいしいね」「ありがとう」など、褒めたり、感謝の気持ちを表現したりという習慣がない人にとっては、それを口に出して言うことはとても難しいことです。
‥(略)‥
すでに何年も何十年も一緒に生活していると、当たり前となったお互いの習慣を変えることはなかなか難しい。
それを今日からきちんと表現してほしいと伝えても、やはりハードルが高いのかもしれません 』
では、どうすれば良いのか?
コウケンテツさんは、嫌なことをシェアする、まずは今ある現実で気になっていることの順位を付けてやめてもらうことだと言っています。
 やめてほしいと感じるポイントは何なのか?「またお惣菜」と手料理を強いられる。
出来上がった料理に文句を言われる。
料理中にあれこれロを出される。
食事中に無言で携帯電話を見られる。
せっかく作った料理に手を付けず残される。
 ‥その中でも特にストレスを感じることを、きちんと家族に伝えてみること、相手に「こうして欲しい」と「理想」を叶えてもらうより、気になっていることをやめてもらう方が容易だと言うのです。
 確かに、人と自分とは違うのですから、気になるところも違うはずです。
お互いに嫌なところを認め合い、話し合いの上で、出来るところを譲歩しあえると良いのです。
ただ、この過程でマイナスの氣は邪魔をするように働くことがありますから、相手の話を認めない、腹が立つ、悲しくなる等、マイナスの感情に陥りやすくなるので注意が必要です。
真氣光を受け、自分とマイナスの氣とを分離し、工夫して伝えることです。
マイナスの氣を光に変えるのが真氣光の特長ですから上手に活用したいものです。