今朝、新聞を読んでいると「震災後初めての国賓として来日したブータンのワンチュク国王が17日、衆院本会議場で演説した」という記事に目が行きました。
『国王は「不幸からより強く大きく立ち上がることができる国があるとすれば、日本と日本国民だ」と強調。
「これからも平和と安定、調和を享受されますように」と締めくくった』と、ありました。
昨年のちょうど今頃、私は、『幸福立国ブータン』の著者、麗澤大学教授の大橋照枝先生に月刊ハイゲンキ誌の巻頭対談でお会いしました。
その時に、先生からヒマラヤ山脈の山あいの小国ブータンという国の話をいろいろ教えていただきました。国王の素晴らしさもお聞きしていましたので、今回のご成婚と訪日、さらには国会演説の報道にも何か親近感を覚えたのです。
大橋先生との対談の内容は、ブータンが「足るを知る」という仏教的価値観に基づいた国づくりが特徴で、国内総生産(GDP)に代わって精神的な豊かさを重んじる国民総幸福(GNH)を掲げているというお話でした。
その時の先生の言葉をお借りすれば「国民の23.2%が貧困だと言われています。
若者の失業率も5%と高いんですね。
でも、世論調査をすると、国民の97%が幸せだと答えているんです」ということです。
ブータンは3世代同居が当たり前で、家族の絆がとても強いそうです。
さらには、教育・医療は無料で、国内へのたばこ持ち込みは禁止。
鶴が飛来するのに邪魔になるからと送電線も敷かず太陽光発電のわずかな電力だけでやっている村があるなど、先生からお聞きすることは驚くことばかりでした。
ブータンは仏教的な思想が根底にあるから、助け合いの気持ちが非常に強く、それは人間関係ばかりではなく、犬などの動物にまで及ぶということなのです。
私はふと、真氣光研修講座での出来事を思い浮かべました。
集まってくる受講生は宗教や信条、肩書き、年齢、性別も様々ですが、皆が真氣光のエネルギーを受けるうちに変わって行くのです。
最初は自分のことで精一杯だった人も、徐々に心に余裕が出てきて、他の人のことを思えるようになるのです。
真氣光というエネルギーは、どんな環境におかれていても、それを受ける人の魂に浸透し、氣づきを促します。
私は、それによって、環境は大きく変わらなくても幸せを感じとれる心が育まれるのだと思うのです。
ブータン国民ばかりではなく、幸せな人が一人でも増えるように、日本をはじめ世界中のあちらこちらで、真氣光が必要なのだと思います。
(中川 雅仁)
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