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江本 勝(えもと・まさる)さん
1943年生まれ。横浜市立大学卒。(株) 地産、中部読売新聞社などを経て、 1986年に(株) I.H.M.を設立。1992年10月に「オープン・インターナショナル・ユニバーシィティ」より、代替医療学博士の認定を受けライセンスを交付される。米国で共鳴磁場分析器やマイクロクラスター水に出会い、水の特性や波動の研究に取り組み、水のもつ本来の姿が結晶から判明することに気づき、ユニークな実験を続けている。現在、I.H.M.総合研究所所長、(株)I.H.M.代表取締役、(株)I.H.M.国際波動友の会代表。著書「波動時代への序幕」(サンロード出版刊)、「水からの伝言」(編著、波動教育社刊) 「水は語る」(成星出版)他、多数。
『水の結晶が物語る「波動」の不思議』
水を通して「命」を知る
中川:
はじめまして。先生の「水からの伝言」を読ませていただきました。私どもの会員さんにもこの写真集を持っておられる方が多くて、全国各地でよく見せていただきました。
江本:
ありがとうございます。いろんな方が読んでくれていますので、嬉しく思っています。出版してからずっと部数が落ちないんですよ。コンスタントに売れているんです。それに、海外での出版も予定されています。
中川:
そうですか。おめでとうございます。これは、水を凍らせて、その結晶を写真に収めたものですよね。「凍らせてみよう」というユニークな発想は、どうして生まれたんですか?
江本:
ひらめきというか、やっぱりどこか上のほうから「やらされている」んでしょうね。
中川:
先生は、もともと水にお詳しかったんですか?
江本:
いや、私はもともと、健康にも宗教にも、全く興味はなかったのですよ。ただ、英語を学んだ経験から、外国と取引する仕事がしたくて、それでまず、アメリカの低周波治療器のライセンス社を作ったのです。治療器を扱い、アメリカの健康産業の人脈も増えてくる中で、水に関する新しい技術が出てきたのを知りました。それは「ロッドウォーター」という名称でしたが、ぜひこれを日本でも紹介したいと思ったのです。アメリカから専門家を招き、DMを送って無料の講演会を行ったところ、なんと550人が集まった。水に対する日本人の関心の高さに、こちらが驚きました。講演自体は難解で、聞いたことのない単語や専門用語ばかりが続くので不評でしたけど(笑)。でも、無料ですからね。
中川:
では、それがきっかけで、先生の水に対する探求が始まったんですね。
江本:
そうです。改めて調べてみると、水に関しては科学的に何も分かっていない。どうして 4℃のときに最も質量が重くなるのか、なぜ水だけが凝固して氷になると比重が軽くなるのか、何も分かっていないのです。後に私はMRAを知って、「これは水を調べるのにも使える」と思いました。調べる中でだんだん分かってきたのは、全ての「物の特性」というのは、結局「水の特性」だということです。もっといえば、「波動」という概念が全てを解き明かすのだと思っています。たとえば、物は目に見えますが、心は目に見えません。しかし、目に見える物を構成している原子は目に見えません。目に見える物も見えない物も、最小単位にすればどちらも目に見えないものなんです。それがいわば「波動」です。たとえば、「病は気から」と言いますが、なぜ「思い」が人を病気にするのかと言うと、その人の体験やストレス、DNA、輪廻の間の思いなどが血液や細胞に同調し、体に原子的な作用として広がっていくからなんです。
中川:
「輪廻」ですか。そういう単語が出ただけで、科学的ではないと言われることはありませんか。
江本:
私自身、見えない世界や宗教などに全く興味はありませんでしたし、十数年前まではただの文化系のおじさんだったんです(笑)。今でも私の基本的なスタンスは「科学的に」ということですし、「あっち系」の人ではありませんよ(笑)。しかし、21世紀は「魂」や「輪廻」といったことを語らずには済ませられない。避けて通れないことなのだと思います。水のルーツを調べてみると、地球に元々水はなかった。水がなければ生命は誕生しないわけです。しかし、地球に氷の彗星が降ってきて、それがいくつも降り注ぐことで、地球に充分な水が出来たんです。これは、証拠が見つかっている、科学的な事実です。その水の中の情報が「さはい」をして、最初の原始的な生命が誕生し、進化し、分化して、現在の私達人間が生まれたわけです。つまり、私達のルーツは地球ではない。宇宙のいずこからか、氷の中の情報として送り込まれてきたということになります。では、なぜ送り込まれたか、ということですが、これには二つ説があります。新しくできた地球という星のお守り役という説、もう一つは修行の場という説です。ここで語るまでは、地球の重力に囚われて、使命のある魂として留まるのです。でも、「もうこれでよし」ということになると、「昇華」といって、魂が質量を持たずに、まるで消えてなくなるように「ふるさと」に帰っていくんです。
中川:
使命があって留まる魂には、物質的な質量はあるのですか。
江本:
人間が亡くなる瞬間に、体重が約30グラム減ると言われています。それが一般的な魂の重さで、魂によって重かったり軽かったりします。悟りに近づいた魂ほど軽いわけです。魂は水でできていて、それが質量になるんだと思います。水でできているから、雨かんむりをつけて「霊」と書くでしょう? 水辺に幽霊が出ることが多いのは、やっぱり水と霊の組成が近いからだと思います。
中川:
私もよく魂の話をするのですが、たしかに重い魂、軽い魂というのがありますね。私は重い魂は暗く感じられることから「影」と呼び、それが明るく、軽くなっていくにしたがって光になっていくのだと思っています。
江本:
重い魂は、恨みや辛さを抱えていますから、いま地球上は、そういう魂で満員御礼なんですよ(笑)。満足して死んでいく魂が少ないですからね。
魂はなにも人間だけが持っているわけではない。動物にもあります。動物でも、自分の生を全うした動物は、満足して死んでいく。だから野生では動物の死骸が見つからないんです。銃殺されたとかいう不本意な死だと、思いが残ってしまうから、体もこの世に残ります。ネズミだって、街にはあんなにたくさんいるのに死骸を見ないのは、肉体ごとスッと消えてなくなるからです。
人間だって、チベットの修行僧なんかは、自分の死を予告して高地に登り、後でその洞窟やテントに弟子達が行ってみると、髪と爪と衣服しか残っていないそうです。
こういう話は非科学的に聞こえるかもしれませんが、実は肉体というのは、原子の結合でできています。それも水素結合が主です。その結合は、こうして生きている間にも、常にくっついたり離れたりすることを繰り返しているのです。この結合を一挙にほどいてしまえば、私達の肉体を構成しているすべての原子は、その極限においては目に見えないものですから、この空間(大自然)に返される。それが死して死骸を残さないことだと思っているんです。
中川:
反対に、重い魂は地球でもう少し使命が残っているわけですね。
江本:
たとえば現在、二年で十三億頭の牛が、食料として殺されていると言います。その彼らが満足して死んでいくとは到底思えない。その彼らが満足して死んでいくとは到底思えない。 一頭当たりの平均体重が五百キロくらいですから、その魂の重さはどれくらいなのでしょう。 仮にいくら軽くても、物質的な質量がある限りは留まる場所が必要です。 でも、外はもう満杯で行くところがない。 しょうがないから、そういう動物の魂が人の体に入り込んできているのです。 人の体は水が多いから入りやすい。 入られた状態が霊障です。 だから現代は、霊障が多くなっているのです。 私は、病気はことごとく霊障だと思っています。 この現象はあと一〜二年で臨界点に達し、未知のウイルスや細菌、悪玉菌などが繁殖していくのではないかと考えています。
中川:
牛さん一頭分が何人の口に入るか分かりませんが、多分数百人分になるでしょう。その人達が「ありがとう牛さん、ああおいしい」と思って食べてくれれば牛の魂にも光が届くのでしょうが、最近は「食べ物を粗末にしてはいけないよ」というような、昔からの大事な知恵が忘れられていますからね。
江本:
私はこの十数年、病気の方のベ一万数千人に波動水をお作りしてきました。喜んでいただけた方も多いですし、奇跡的な治癒の事例もありました。でも中には亡くなった方もあり、そういう命のやりとりを続ける中で、病気は霊障だと考えざるを得ないという結論に至ったのです。この十年は、数十年分にも値することを私に教えてくれました。この写真集『水からの伝言』は、はっきり言えば「霊の正体」と同等のものを撮影したものです。それを写真にして見せたことに価値があるのです。だから宗派にかかわらず、いろいろな宗教団体の方々がまとめて買っていかれます。写真は万国共通ですから分かりやすいし、取っつきやすいですからね。
中川:
そこまで明快に「霊」を語られる方も珍しいですね(笑)。「霊」の写真集ですか、そう考えるとすっきりして分かりやすいですね。(つづきはハイゲンキマガジン2000年9月号で・・・)
構成/小原田泰久
村上 和雄(むらかみ・かずお)さん
1936年生まれ。筑波大学応用生物化学系教授。1963年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。同年米国オレゴン医科大学研究員、1968年京都大学農学部助手。1976年バンダビルト大学医学部助教授。1978年筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。1983年高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功、世界的な業績として注目を集める。1994年より先端学際領域研究センター長を高める。1996年日本学士院賞受賞。著書に「バイオテクノロジー」(講談社ブルーバックス)、「遺伝子からのメッセージ」(日新報道)他。
『遺伝子の中に神の働きを見た』
アメリカではノーベル賞も過去の栄光
中川:
先生の『生命の暗号』という本を読ませていただいて、目に見える世界を追求してきた科学者がサムシング・グレートという言葉で、私たちに言わせれば「神様」とでも言うべき存在のことを語っておられるということに深く感銘を受けました。私は、氣の世界を通して神様を感じているわけですが、先生は遺伝子の中に大自然の偉大な力を見られたということに非常に興味をもちました。今日は、ゆっくりと先生のお話をうかがえればと思っています。氣の世界も、ほんの数年前まではいかがわしいものとして、特に科学者からは相手にされませんでした。でも、最近は氣という言葉が、かなり当たり前の感覚で語られるようになってきています。そういう意味で、時代が変わってきたという実感がありますね。
村上:
私も時代の変化は痛感しています。大学は、間違いなく大きな変革期を迎えていますね。30年程前、私はアメリカで研究生活を送っていました。アメリカへ行った当初、第一番に感じたのは、こんな国とよく戦争をする気になったなということでした。日米のギャップが、言葉にならないくらいすごいわけです。私のことで言えば、若くても、やっていることは正当に認めてくれて、日本にいるときと比べて給料が一桁違いました。当時の私は27~28歳の、研究者としては駆け出しです。しかし、50代の教授と同じ給料をくれるわけです。どうしてだって聞くと、同じ働きだからというわけです。私の方はいいですが、教授はたまったものじゃないですよ。30年近い実績が無視されてしまっているわけでしょ。アメリカでは、例えノーベル賞を受賞した偉い科学者でも、それは過去の栄光にしか過ぎず、今、どんな研究をしてどんな成果を上げているかがすべてです。4~5年に一回、研究のチェックがあって、研究が駄目ならやめてもらうという、そんな体制なんですね。だから、若い人でも研究次第で認められるという天国の部分もあれば、どんなに実績があっても、今が駄目なら駄目という、地獄ともいえる部分がある。まさに、そんな中から研究者としてのプロが育ってくるわけです。それに比べて日本の大学は、プロ級の人もおられますが、一般的にはプロを養成する環境にありません。プロとアマチュアの集団が闘えば、プロが勝つに決まっています。今までは、日本の大学も、知識とか技術を輸入して使えるというハンディをもらっていましたが、これからはそうはいかなくなる。真剣勝負となるのですから、大学もプロ集団作りに本腰を入れなければならないと思います。国際的に通用する研究や教育をする必要に迫られていますね。
中川:
特に、先生が研究されている遺伝子などはそうでしょうね。世界中で研究がされていて、それも日進月歩で、昨日の研究が、今日は古い情報になっている世界なんでしょうね。何か、すべての分野でテンポが速くなっているような気がしますね。氣の世界も、昨日と今日が違っても何も不思議ではない。私どものやっている真氣光でも、ちょっと前までは病気治しに非常に重点が置かれていた。そもそも、氣なんていうのは、難病が治るということで注目されて、新しい治療法というニュアンスが強かったんですが、今ではもっと深まって、宇宙の真理を知るきっかけとしての位置付けがあります。氣を通して意識を変えていこうというのが、真氣光の重要な考え方になっています。意識が変われば病気も治ってしまうし、幸せにもなれるという考え方ですね。ほんの短い期間で『氣で病気が治る』というだけの見方は古くなってしまっているんです。その変化に、なかなかついてこれない人も多いですけどね。
村上:
遺伝子の研究では、2005年には人の遺伝子の暗号が、すべて解読されると言われています。私が遺伝子の研究を始めた20年程前は、人の遺伝子が解読されるのは21世紀半ばだろうと言われていました。現場で研究している私たちも驚くようなスピードで動いていますよ。
中川:
あと10年もたたないうちにですか。遺伝子が解読されると、世の中はどう変わるんでしょうね。
村上:
医学が変わりますね。例えば、今の医学ではタバコを吸うと肺ガンになると言われますよね。それは、タバコを吸う人1000人と吸わない人1000人を比べて、吸う人の方が肺ガンになりやすいといったことで、タバコは肺ガンの原因だという結論が出されているわけですが、遺伝子が解読できれば、この人はタバコを吸うと肺ガンになりやすいけれども、この人はいくら吸っても大丈夫だという診断ができるわけです。遺伝子というのは体の設計図ですから、それを読めば、この人はどういう病気になる可能性があるのかがわかります。だから、その病気になるのを避けるには、どんな生活をすればいいのか、医学はそんなアドバイスができるようになるでしょうね。私は、冗談で、21世紀には見合いのとき、釣り書に遺伝子の暗号を添えて出さなければならなくなると言っているんですけどね。まあ、遺伝子の解読は、そうやって着実に進んでいますが、私がもっとも興味あるのは、この体の設計図とも言える遺伝子を、誰が書いたのかということです。親が書いたわけじゃないでしょ。おじいさんやおばあさんでもない。遺伝子に書かれている情報は、万巻の書に匹敵する量ですが、それが米粒の60億分の1のスペースに書かれているわけです。世界人口が60億人ですから、世界中の人の遺伝子を集めてきてやっと米粒の大きさになるというそんな小さなところに、ものすごい量の情報が詰まっている。これはとても人間のできることではありません。自然が書いたんだろう。自然と言っても山や川が書いたわけではない。何か、人間とか動物とか植物とか、そういったものを作ろうという意思がなければ、設計図は書けないでしょうから、その書き手は何か意思をもった存在である。どんどん突き詰めていくと、そんなとこるに行くわけですね。
中川:
その書き手が、サムシング・グレートということになるわけですね。
村上:
そう考えるしかないんです。細胞一個でできている単純な生き物でも、それが生まれるのは、一億円の宝くじが百万回連続して当たるのと同じ確率です 。つまり、ありえないに等しいほどのものです 。人間の知恵や思いや努力を超えたものが働いている、としか考えられないですよね 。そう考える方が自然なんです 。その働きを私はサムシング・グレートと呼んだわけですね 。神や仏様と言ってもいいと思いますよ 。
中川:
私たちは当たり前のように生きていますが、生きているっていうことはすごいことなんですね 。そんな貴重な生命ですから粗末にしちゃいけないという重要なメッセージを、遺伝子は発信しているわけだ 。
村上:
バイオテクノロジーでは、随分と大腸菌のお世話になっています 。それで、大腸菌の研究もどんどん進んで、今では大腸菌の遺伝子は完全に解明されています 。設計図がはっきりとわかっていて、どんなエネルギー、どんな材料を使っているかもわかっている 。車で言うなら、設計図があって部品もあって、ガソリンもある状態です 。でも、エンジンを動かそうと思ってもスイッチが入らない 。つまり、大腸菌は作れても、命が宿らないんですね 。なぜ、大腸菌が生きているか、そこがわからないままなんです 。体の設計図である遺伝子が解読できるまで科学は進んだのだけれども、生きた大腸菌一つ作れないのが現状です 。それは科学が未熟というだけのことではなくて、それだけ生きているということは偉大だということでしょう 。体重60キロの人で細胞は60兆個あると言われています 。世界人口が約60億ですから、人間を構成する細胞は人口の一万倍ということになります 。人間は一万分の一の数でも、しょっちゅう喧嘩しているにもかかわらず、細胞は自分も生きながら、お互いが協力して臓器を生かすという、素晴らしい調和をもっているわけですね 。まさしく共生の社会ですよ 。それをコントロールしているのが遺伝子です 。でも、その遺伝子をコントロールしているのは何なのかとなると、もう分からなくなってしまう 。昔は、神様が人間を作ったなんて、そんな馬鹿なことがあるかと思っていました 。しかし、遺伝子を研究していると、そう考えずにはいられないですね 。私は、遺伝子の中に、サムシング・グレートの働きを見ることができました 。これは大変な感動でしたね
中川:
私どもも、常に先生のおっしゃるサムシング・グレートの存在を感じながら生きていくことを重視しています。氣は中継するものだという考え方を徹底するようにしているんですね。自分で作り出したり、貯めたりするものではなくて、自分は中継になりきって、神様のエネルギーを中継させていただこうと、そう考えています。自分でやっているんだという考え方だと、必ず限界がきます。天狗になって、だんだんと人から相手にされなくなったり、体調が悪くなったりもしますしね。でも、中継させていただいていれば、それはすべて神様の意思だから、極端な言い方をするなら、人はどんな難病だって治るし、治らない人は肩凝りだって治らない。いくら病気が治ったからと言って、それは神様が治してくれたものだから、いばることもないし、簡単な病気が治らないからと言っても、それは神様の意思なんだから、自分は力が足りないとがっかりすることもないんです。大事なのは、氣を中継するという行為を通して、ああ、自分たちは生かされている存在なんだと。それを感じられればいいと思っています。神様やサムシング・グレートといった、私たちを生かしてくれている大きな存在があると考えて生きるのと、ないと否定して生きるのとでは、人生がまるっきり違ってきますからね。
村上:
その通りだと思いますよ。バイオテクノロジーは神を操るものである、などと言う人がいますが、とんでもない話です。本当に、生命は偉大だと思います。とても人間の知恵の及ぶものではありません。その生命の偉大さから見れば、ノーベル賞学者も知的な障害を持った人も、ほとんど変わりはないんです。人間の狭い判断基準で言えば、ノーベル賞を取った人だとか、大会社の社長は偉いということになっていますが、生きていることのすごさからすれば、ノーベル賞をとるか、知的な障害をもって生きるかは、ほんの誤差にしかすぎません。生きていることというのは、大自然からのギフト(贈り物)ですよ。よく、「子供を作る」という言い方をしますが、人間が子供を作るわけではない。あくまでも生命は大自然の贈り物であって、人間は、そのきっかけを作るだけのことです。日本人は、戦後50年で、数千万の胎児をおろしています。大変な数ですよ。交通事故や戦争以上に、貴重な生命が失われているんですね。かつては、子供が増えると家族が飢え死にしてしまうという、ギリギリのところで悲しい選択をしたこともあったと思いますが、最近は、ほとんどが自分の都合でおろしてしまっていますよね。もちろん、心の痛みをともなって決断しているんでしょうが、その決断のどこかには、自分のものという思いがあるんだろうと思います。大自然からのギフトだと考えれば、そう簡単には、おろすという手段をとらないと思いますね。現代は、自分の命も周りの命も、粗末にし過ぎています。その最たるものが食べ物でしょ、日本では。ほとんどの食べ物を輸入してきて、その3分の2を捨ててしまっている。これは、傲慢以外の何者でもありませんよ。もちろん、それは他人事ではなくて、私も大切な命を食としていただきながら「こんなまずいもの」なんて文句言ったりしていますから、気をつけないとね(笑い)。
中川:
それは私も同じですね。ところでですね、先生の本によると、すべての人は素晴らしい潜在能力をもっているんだけれども、遺伝子がオフになっていて、その能力を発揮できないんだということですね。私も、それはよく感じますね。私どもで行っている一週間の講座ですが、一週間で人がどんどん変わっていくんですね。病気の人も治ってしまったりする。生き方がすっかり変わって家庭円満になったり、思わぬ能力が芽生えて、仕事がすっかり変わってしまったりといったことが起きてきているんですね。きっと、そういう人は遺伝子がオンになったんだろうななんて、先生の本を読ませていただきながら思っていました。
村上:
遺伝子のオン・オフについては、少し前に話題になったクローン羊を例にすればわかりやすいのでお話します。クローン羊は、妊娠したメスの羊から乳腺細胞という細胞を取り出すところから始まります。乳腺細胞というのは、ミルクを作る働きだけがオンになっている細胞です。すべての細胞は、もともとは一個の受精卵からなっているわけですから、同じインフォメーションを持っています。ただ、それぞれのインフォメーションがオンになっているかオフになっているかの違いで、髪の毛になったり、心臓になったりするんですね。よく、心臓に毛が生えているという言い方をしますが、心臓を作る細胞にも毛が生える情報はあるんです。でも、それがオフになっているから毛が生えないだけです。クローン羊に話を戻しますが、乳腺細胞を培養するときに栄養を十分の一くらいにして半殺しの状態にします。すると、すべての情報がオンになる、つまり一匹の羊ができる細胞になるのです。遺伝子のオン、オフは、どうもストレスと関係があります。物理的なストレス、例えば火事でやけどしたとしますね。そのときには、やけどに対抗するタンパク質を作る遺伝子がオンになります。アルコールでも、私はあまり強くないんですが、飲み続ければ、かなり強くなると思います。これもアルコールを分解する遺伝子がオンになるからでしょうね。精神的な要因もオン、オフに関係してきます。火事場の馬鹿力というのがありますね。非力な女性が火事のときに重いタンスを一人で運ぶというようなことです。これも、火事だ大変だという精神的なストレスが遺伝子をオンにしたと考えられますね。あるいは、長年歩けなかった人が、ある人と出会って感動したりすると、ふっと歩けるようになったりする。これも、精神的な要因によって遺伝子がオンになったと考えていいんじゃないでしょうか。
中川:
今、世の中を見回すと、マイナスだと思われることが山ほどありますよね。景気が悪いとか、残酷な事件や難病が増えているといったことですね。だけど、それらは決してマイナスではなくて、すべてサムシング・グレートが与えてくれたことなんじゃないかと、私は思っています。いろいろなことが起こってきても、それをどうとらえるかによって、人って、幸せにも不幸にもなれるじゃないですか。これも遺伝子のオン、オフとかかわっているような気がするんですけどね。
村上:
サムシング・グレートは、言葉を発することができません。だから、いろいろな現象で私たちにメッセージを送ってくれているのだと思いますよ。病気になるとか、人に騙されるといった、私たちの狭い価値観からすればマイナスのことも、自分に起こることはメッセージだと受け止めようと考えた瞬間にプラスに転換しますよね。本来の宗教は、サムシング・グレートの存在を認めて、生かされて生きていることを実感する手段としてあったと思います。生きていることのすごさを知ることですね。私たちは、何百万円かもらうとありがたく思うけれども、生きていることにはありがたみを感じない場合がほとんどでしょ。でも、生きていることは何十兆円出したって買えるものではないんですね。いくらお金を積んでも手に入れることができないものです。生きていること自体それほどすごいことなんだから。少々病気したって、障害があったって、そんなのは大したことじゃないんですね。生きていることに感謝することこそ、サムシング・グレートのメッセージをポジティブに受け取ることですよ。それが必要な遺伝子がオンになることにつながっていくんだと思います。
中川:
先生のお話をうかがっていますと、科学と宗教という、これまでは両極端に位置していたものが、見事に統合されていくような気がして嬉しくなってしまいます。これからは、先生のような姿勢で研究活動をする学者は増えてくるんでしょうね。
村上:
中途半端な人は意外と傲慢なんですよ。遺伝子を研究していても、大腸菌も作れないのに、生命の本質を解明したような気になってしまってね。でも、ある程度まで達した人はわかっているでしょう。サムシング・グレートというのか、神というのか、仏というのか、表現の仕方は違っていても、生命を作り出した偉大な力が存在していることをですね。私たちが大学で講義したり研究室で研究したりするのはデイ・サイエンス(昼の科学)。そうじゃない研究の裏側に当たるものをナイト・サイエンス(夜の科学)と、私は呼んでいます。デイ・サイエンスは、理性的で客観的、つまり論理の筋が通って整然としています。一方のナイト・サイエンスは、直感、霊感、不思議体験などから大変なヒントを得たりする世界です。だいたい、科学上の大発見、大発明はナイト・サイエンスから生まれています。でも、なかなかそんなことを言う人はいなかった。大体が、結果だけを見せて、いいことしか言ってこなかった。世の中には科学ではわからないことはいくらでもある。それを語らずに、まるで科学でわからないことは存在しないことであるといった話になってしまった。それじゃ、本当の意味で科学の発展はないわけで、これからはナイト・サイエンスの部分をもっともっと語らなければならないと思いますね。結果だけではなくてプロセスを語るべきでしょう。間違いもあるし、不思議な出会いもあり、直感もある。それが人間のドラマです。そして、そんななかから、生きるということはただごとではないなという発見があるんじゃないでしょうかね。
中川:
生きるということのすごさが遺伝子という目に見えない世界から見えてくるということに、またすごさを感じました。先生には、いずれご講演をお願いしたいと思います。少しでも多くの人に、遺伝子の声、サムシング・グレートからのメッセージを聞いていただきたいと思います。また、私どものやっています氣についても見ていただける機会があるといいなと思っています。これからもいろいろと楽しいご研究をされ、いろいろとご指導いただければと思います。今日は、本当にありがとうございました。
構成/小原田泰久
足立 育郎・小林 正観(あだち いくろう・こばやし せいかん)さん
足立育朗氏
あだちいくろう
1940年東京生まれ。稲田大学第一理工学部建築学科卒。1968年、高生建受研究所設立。1990年 形烟波動エネルギー研究所設立。宇宙は波動のエネルギーで構成されていることを科学的に理解し、研突する形波動エネルギー研究者。
小林正観氏
こばやし せいかん(本名・正寛)
1948年東京深川生まれ。中央大学法学部卒。旅行作家。心学研究家。学生時代より人間の潜在 ESP現象等を研究、今日に至る。人に「嬉しい」「楽しい」「幸せ」と喜ばれる存在になろうと唱え、その頭文字をとった「うたし会」を主宰。
『地球の振動波が上がる いよいよ気づきの時代に』
三人は過去生でも深い関わりが…
中川:
今日(注・・三月十二日)は、足立先生と、足立先生の波動の世界を本にされた小林正観さんにお話をうかがうわけですが、お忙しいお二人が、足立先生が設計してくださったこの場所(注:下田・健康科学研究所)で顔を合わせることができたというのも、何か意味があるような気がしてなりません。今日は、よろしくお願いします。
小林:
実は、下田で仕事だってまわりの人に言いましたら、みんなが地震なのに大丈夫かって心配してくれましてね。中川さんや足立さんと会って喋ることには、それなりの宇宙的意味があるのだろうから大丈夫だよって笑っていたんですけど、昨日、きちんと終息宣言が出されましたね。
中川:
そうですよね。面白いですね。伊豆は地震が多い所ですから、前会長も、健康科学研究所をここにつくるとき、どうしようかと迷っていました。
足立:
そうでしたね。関(英男)先生に紹介されて、前会長とは下田で初めてお会いしたのですが、地震が多いところだからこそ、波動を調整するために、この建物を作るのではないですかと、お話しさせていただきました。そうしましたら、その通りだっておっしゃって、ゴーサインが出たんですね。作らせていただいて良かったと思いますよ。この建物によって、相当波動が調整されましたから。地震も、この建物のお陰であの程度で済んでいるようです。
中川:
実はですね、私が小林さんとお知り合いになれたのも、この建物がつくってくれた縁でした。小林さんがここをお訪ねになって、管理をしてくださっている方に、『波動の報告書~足立育朗の世界~』という本を預けていってくださった。それを読ませていただいて、これだけ足立先生を理解されている方ならぜひお会いしたいと思いましてね、連絡をとらせていただいたんですよ。ところで、小林さんが足立先生と知り合われたきっかけを教えていただけますか。
小林:
私は、本職は旅行関係の著述業なんですが、学生時代から精神世界の研究をしたり、人相や手相を観てきましたから、いろんな分野の方から相談を受けたり、親しくお付き合いさせていただいたりしています。一九九五年五月六日でしたけれども、知り合いから『六月三日に足立育朗先生の講演が浜松であるので行きませんか』と誘われましてね。
中川:
浜松の講演会に行かれたんですか。私も前会長のお供をして行っているんですよ。いやあ、偶然が重なりますね。
足立:
私も覚えていますよ。たくさんのお客さんがいても、前会長はすぐに分かりましたから。白い髪の毛が目立っていました(笑)。
小林:
仏教では、対面して同席する人は、過去の人生のなかで五〇〇回は会っていると言われていますよね。我々の縁は深いと思いますよ。こんな風に、ずっと前の過去にも、三人でお話していたことがあるんでしょうね。足立先生の情報によりますと、私が生まれ変わったのは九万六〇〇〇回くらいだそうです。たぶん、中川会長も同じくらいでしょう。これまでに、二〇〇〇から三〇〇○回はご一緒させていただいたんじゃないかと思いますよ(笑)。
足立:
そうですね、中川会長の場合は(ちょっと間を置く)九万八〇〇〇回くらいですね。
小林:
やはり、九万台の後半ということですね。足立先生との出会いの話しに戻りますね。浜松の講演の後、立食パーティがあって、さらにそれが終わってから足立先生を囲んで飲むチャンスがありました。そのときに、私は二つの点で、足立先生に感動したんです。一つが、私が二十五年間研究してきた人間の潜在的な能力やUFOや生と死などについて、足立先生がひとつの矛盾もなく説明してくれたことでした。もう一つの感動が、講演会をやると何千人も人が集まるようなすごい人であるにもかかわらず、まったく自慢めいた話をされなかったことです。言葉で言わないだけでなく、存在そのものに自己顕示欲というものを感じさせない方だったんですね。瞬時に共鳴してしまいました。
中川:
よく分かります。心のこととか精神とか魂を説いておられる方のなかには、自分はこんなことまで知っているんだ、みんなもこうしなきゃいけないんだといった、何となく押し付けがましいことを言う方もおられます。確かに、足立先生からはそんなお話を聞いたことがありませんね。
小林:
半可通という言葉があるでしょう。精神世界のことがちょっと分かるようになると、人に説教めいたことをついつい言いたくなってしまう。分かった分だけ鼻持ちならなくなってしまうことがよくありますね。本当に分かった人は、あまり言わないですよ。
待つことは愛であり重要なエネルギー
足立:
原子核の集合体をエクサビーコ(EX A PIECO)と言います。本質、あるいは魂といった言い方でもいいかもしれません。エクサビーコは、人間の場合で言えば、人間というボディを選択して、その制約のなかでスタディをしながら成長していくわけですね。こういうボディでこういうスタディをしようと、エクサピーコはプログラムしてやって来るのです。エクサピーコが成長していくと、役割はどんどん拡大していきます。しかし、権限は拡大しません。現代の地球文化ですと、役割が拡大すると権限も拡大しますよね。つまり、総理大臣とか社長といったような大きな役割を持つ人は、権限も大きくなります。重要な決定権があったり、部下にいろいろと命令することができるわけです。エクサビーコの成長段階は、大きく分ければ十二段階あります。そして、上のエクサピーコは下のエクサピーコをサポートするのですが、そのサポートというのは、命令とか援助といったものとは違います。気づきのヒントを送るだけです。『まだ、気づいてないですよ。役割を果たしていませんよ』というヒントだけを送って、決して「こうしなさい」といった命令はしません。
小林:
干渉しないけれど、求められればヒントを与えるということでしょうね。仁という字は、人が二人と書きますよね。愛の究極はそばにいてあげること、それが仁という字の意味です。サポートはするが、命令も援助もしないというのは、イコール「仁」なんです。愛の究極は、黙って側にいてあげて、助けてと言われれば力を貸してあげるということだと思いますね。求められるまで無限に待ち続けるんでしょうね。
足立:
待つということも愛ですから。サポートするということは、直接伝えた方がいい場合もあるし、待ち続けた方が気づけるときもある。どういうサポートをすればいいか工夫することも、自分自身のスタディです。いろいろと工夫しながらサポートして、相手に気づいてもらえれば、それによって自分自身も成長できるのです。別の言い方をすれば、待つということは時間のエネルギーを使っていることです。サポートの一つとして、非常に重要なエネルギーですね。
中川:
真氣光でも、病気治しは気づきをともなわなければ意味がないとしています。だから、具合の悪い人がいたら、すぐに元気にしてあげるというのも決して悪いことではないけれども、せっかく病気というチャンスをもらったのだから、気づくのを待つという選択も重要なことだと考えています。
小林:
でも、ついつい手を出してしまうこともありますよね。
足立:
この文化では、その方が親切だとされていますからね。伝えないことが一番のサポートだと言っても、分かってもらえないことが多いですね。
中川:
今、何が大切か気づいている人が急速に増えているように、私は感じているんですが。(つづきはハイゲンキマガジン1997年6月号で・・・)
構成/小原田泰久
船井 幸雄(ふない・ゆきお)さん
昭和8年大阪府生まれ。京都大学農林経済学科卒業。200人を超える経営専門家を擁する、わが国最大の経営コンサルタント会社、船井総合研究所の会長として活躍中。特に流通業界、情報関連業界で氏は『経営指導の神様”と呼ばれ、多くの経営者から絶大な信頼を得ている。「百匹目の猿」(サンマーク出版) ブラス発想の視点 (PHP研究所)他著書多数。
『21世紀はエヴァの時代 真氣光が果たす大きな役割』
世の中はもう変わらざるをえない
中川:
うちの父も、船井先生には会いたがっていましてね。ぜひ、一度会っていただいて、これからの時代について話し合ってもらいたかったですね。
船井:
私も、関(英男)先生や足立(育朗)さんに、中川先生のことはよく聞かされていましたよ。もうそろそろお会いできるかなと思っていたときに、亡くなられちゃったですよね。
中川:
せっかちな性格でしたからね(笑)。ところで、先日の『フナイ・オープン・ワールド」に参加させていただきまして、本当にありがとうございました。いい勉強をさせていただきました。スタッフもとても喜んでいました。普通のイベントだと、お客さんの奪い合いになるんだけど、あそこではお祭りみたいにみんなが楽しんでいましたよね。ああいったところに、船井先生の言われているエヴァ的な感覚が出てくるんだと思いますね。
船井:
ありがとうございます。実は、オープンワールドの初日、10月15日は体調が悪かったのか、私は会場にいるだけで頭が痛く、困りました。しかし、10月20日の昼ごろから、みごとに良くなったですね。
中川:
きっと、集まられた人の意識が高かったんだろうと思いますよ。
船井:
確かに高かっただろうと思います。おかげで助かりました。
中川:
うちの父は、足立先生が言われるには、場の悪いところへいって、そこを良くする役割があったようです。だから、チェルノブイリの原発事故で汚染されたところとか、エイズのひどいところとか、貧しい国とか、そんなところばかり行っていましたね。船井先生も同じかも分りませんね。ともかく、行ったところが良くなるようですね。
船井:
いずれにしろありがたいことです。オープンワールドは 年も行います。日にちも、8月22~23日の3日間に決まりました。今回は、有料入場者数が約2万6千人でしたが、次回は5万人くらい集まるんじゃないでしょうか。マスコミにはいろいろと書かれそうですね(笑)。
中川:
全体的に見て、マスコミの反応も悪くないんじゃないですか。
船井:
悪くないんですけどね、中にはこういう流れを苦々しく思っているところもあるみたいで、足を引っ張ろうとする力も、確かに働いています。分からない人はいて当たり前なんだけど、分からないからと言って、非難するのは間違っていると思いますね。
中川:
でも、間違いなく、目に見えない世界を敏感に感じ、理解できる人は増えていますよね。世の中は、もう変わらざるを得ないでしょう。船井先生は、いろいろな人を世の中に紹介されていますが、それぞれの人のいい面をいい形で光らせていますよね。非常に意義のある仕事をなさっていると感心させられます。
船井:
私は、あまり欠点が気にならないんですよね。だれにでも欠点はあるんだろうけど、それ以上のいい面が強く見えてしまってね。だから、欠点だけを見る人からすれば、私はとんでもない人を紹介していることにもなってしまうわけです。
中川:
普通の人はどうしても、悪いところばかりに目がいってしまうんでしょう。生駒の合宿では、毎朝、どんな小さなことでもいいから、いいことだけに目を向けてもらおうと、いいとこ探しというのを行っています。それだけのことで、感じ方、人との接し方が変わってきます。実は、会社でも、朝礼のときにいいとこ探しを始めました。毎朝、人のいい話を聞いたり、自分で発表して、そこからいろいろなことを感じて、毎日が新しいことの発見の場になるんですね。毎朝の積み重ねが、大きな変化として現れてくるだろうと思っているんです。
船井:
それはいいことですね。欠点なんか探しても仕方ないんですから。実はね、オープンワールドまでは、私はエヴァの時代がくるとは、正直なところ信じていなかったんですよ(笑)。地球のレベルが上がったら、大半の人間が振り落とされてしまうんじゃないかと、そう思っていました。しかし、あそこへ集まっている人たちを見て、彼らが二日間でどんどん変わっていきましたし、ああ、これは何とかなりそうだぞと、自信を持ちました。
中川:
私も、生駒の真氣光研修講座へ来られる病気でもないし、気功師になりたいわけでもない。そんなことよりも、一つでもいいから世の中の役に立つようなことをしたいと、そんな思いで来られます。すごいことだと思いますね。たぶん、というと、何か特別なことのように思えてしまいますが、本当はそんなことではなくてね、佐藤初女さんにお会いしたときに感じたのですが、心を込めて人と接していれば必ず伝わるものなんですね。きっと、初女さんの作られた料理にはいい がたくさん込められている。だから、何も言わなくても病気も治るし、生き方も変わってくるんだと思います。それは、初女さんだからということではなくて、誰でも、同じことができるはずです。ご主人が仕事から踊ってきてお茶を出すときに、「面倒臭いな」と思って出すのと、ご苦労様」と思って出すのと、同じお茶を入れても、無が違いますよ。そういったことが、かなり急速に分かりつつあるんだと感じますね。
船井:
結局は、いかに我を捨てられるかでしょうね。で明気を簡単に治してしまう人も多いようですが、そのような人も自分の病気はなかなか治せなかったりしますよね。私も、経営コンサルタントとして、よその会社のことはよく分かるけど。自分のことについてはうまくいかなかったりします。これも、我がなせるわざでしょう。もっとも、そういったことがあるからこそ、修行になるんですね。みんな、あちこちで頭をぶつけて成長していくということでしょうね。
中川:
生かされているとか働かされているといった感覚はありますか。
船井:
生かされているんでしょうね。私たちは、近代教育という変な教育を受けているから、どうしても論理的、体系的に納 問しなきゃならないようになってしまっています。だから、疲れてしまったり、悩んでしまったりするわけです。私も、仕事柄、たくさんの問題を持ちかけられます。問先が五千社あって、一日に少ないときで百件、多いときだと三百件の相談があります。その対応だけで、毎日六時間から十時間を費やしています。普通なら、一件だけでおかしくなってしまうような深刻な問題が持ち込まれるわけです。家内なんか、私の仕事の内容を聞いて、よく平気で、夜眠っていられるねって感心しています(笑)。私の場合は、相談を受けているときは真剣ですが、終ったらすぐに忘れてしまえるからアタマがおかしくならないんだと思います。そうでないとやっていられないですよ。もう、自分のことだけを考えていては生きていけないような状況に置かれてしまっていますね。自分で望んだわけではないのにね。世の中は、これからますます大変になってくるでしょう。
景気も良くなりそうにないし、私もまだまだ働かされそうです(笑)。
中川:
私も、父が急に亡くなって、考えもしなかった仕事をすることになりました。自分が選べるとしたら、きっと選んでないと思いますよ。気楽なサラリーマンを続けていたかもしれない(笑)。でも、これは自分の役割だと考えれば、決っていたことだと思えば、逆に予期せぬ状況になったことが楽しくて仕方ないんですね。生かされているというのもなかなか快適だなってね(笑)。
船井:
今生は思い通り生きられないだろうと、私は覚悟しています。ももっと高かった方が良かったし、髪の毛も残ってほしかったし(笑)。でも、思い通りにはいかなかった。んでいるだけでなくて。その意味を考えた方がいいですよといったアドバイスをしているんですけどね。父は、病気は神様からのメッセージだからありがたいことなんだよと言っていましたが、その通りだと思いますね。(つづきはハイゲンキマガジン1997年1月号で・・・)
構成/小原田泰久
関 英男(せき ひでお)さん
関 英男氏 日本サイ科学会会長・加速学園代表
1905年、山形県生まれ。東京工業大学・電気工学科卒業。工学博士。電気通信大学教授、ハワイ大学教授を歴任。電気通信学会名誉会員、情報処理学会員。紫綬褒章、勲三等瑞褒章を叙勲。著書に「サイ科学の全貌」(工作社)「高次元科学』「高次元科学』(中央アート出版社)『情報科学と五次元世界」(NHKブックス)ほか多数 。
『E・T存在の可能性も 新しい時代の新しい科学とは?』
理論と実践の両輪を担ってきた 関英男博士と前会長
中川:
先生の新しい本 『高次元科学2』をとても興味深く読ませていただきました 。新しい情報満載で、たくさんの人の気づきのきっかけになると思います 。あの本を読んでみて、先生と真氣光は深い縁でつながっているんだなあと、改めて感じましたね 。前会長とも共通したお考えが随分とたくさんありますよね 。
関:
前会長がね、初めて加速学園へお見えになったときのことはよく覚えています 。氣の写った写真をたくさん持ってこられましてね、いろいろと氣の話をしましたよ 。氣にはいろいろな種類があるんだとおっしゃってね、白やら赤やら黒い色の氣が写っている写真を見せてくださいました 。私も氣の写った写真は何度か見たことはありましたが、まとめて何十枚も見せられたのは初めてだったので、非常に印象深かったですね 。さらに驚いたのは、私は理論的にもかなり氣の性質をつかんでいたのですが、前会長はそれをすでに実践されていたことでした 。例えば、カセットテープに氣が入るということに、私はそのころ気がついて、理論をまとめているところでした 。カセットテープに氣が入ることは間違いのないことで、超能力者が見ますと、スピーカーからビームのように白いものが出ているそうです 。音と一緒に出てくるのだと思います 。それを、すでに前会長は治療に使われていました 。ひらめきでやったということでしたが、何か大きな力に動かされている人なんだろうなと、そのときに感じましたね 。
中川:
先生が考えられた氣の出る構造とハイゲンキのヘッドの部分がほとんどそっくりだったり、氣には螺旋状に飛ぶものと粒子で飛ぶものがあるという話を、先生は理論的な側面からお話され、前会長は実践の中で伝えていくという形でしたよね 。理論と実践という両輪を、二人が担ってきたと、そんな気がしますね 。
関:
国と国との競争であるオリンピックが波動を悪くしているといったことも、同じ考えでした 。私がまだ気づいていなかったことで、前会長がおっしゃったのは、電気の波動についてでした 。よく電磁波は危険だと言われますが、なぜ電気は良くないのかという理由を、前会長は実に見事に解き明かしました 。原子力の波動が乗っているからだと言うんですね 。電磁波ばかりが悪者にされていますが、決してすべての電磁波が悪いわけではなくて、電磁波にどんな波動が乗っているかが問題だと、よく言われていました 。これは大変な発見だと私は思います 。このような話をさりげなくされた前会長には本当に驚かされました 。それ以来、親しくお付き合いさせていただいていますが、すべての発想が素晴らしかったですね 。毎月、生駒へ来るのが楽しみでした 。海外へも何度かご一緒しましたが、毎朝一緒にお茶を飲むのが楽しみでしたね 。いつも、前の晩にひらめいたことを話して下さいました 。インドでは、宗教の指導者で、ひどい病気になって車椅子でしか移動できないような人が何人か治療会にやって来ました 。ところが、前会長が一生懸命治療してもなかなか治らなかったのです 。おかしいなって首を傾げていました 。そんなときに、ホテルのボーイが捻挫したというので治療をするとすぐに治ってしまいました 。どうも、エネルギーのレベルが落ちたとか出なくなったというわけではないなと、それで分かりました 。結局、その体験で「気づかなければ治らないんだ」ということに、前会長も気づかれたようです 。特に、宗教の指導者などは、正しく生きていないとすぐに病気になって、いつまでも苦しまなければならないのです 。そして、気づけば治ってしまいます 。その翌朝のお茶の時間には、そのことをニコニコしながら教えて下さいました 。
中川:
私は工学部出身なので、関先生のお名前もかなり前から存じていました 。でも、あくまでも正統科学の分野での関先生しか知らなかったので、下田で初めて先生のお話をうかがったときには大変な衝撃を受けました 。特に洗心についてのお話は感銘を受けました 。工学博士が、こんな話をしてくれるんだと、驚きもしましたし、これが本当の世界だと目を開かれたような気持ちでしたね 。現代科学は、目に見える世界が研究の対象となっていて、私もそれがすべてだみたいなところもあったのですが、その背後には、これほど大きな見えない世界が存在しているんだと、自分がそれまでやってきたことが小さく見えましたね 。
関:
ちょうどいい時期に気づかれたと思いますよ 。あのときに変わらなければ、間に合わなかったですよ 。大変重要な使命をもらって、まだまだたくさんの気づきを得ていくんだろうと思いますよ 。
中川:
下田へ行く前も前会長が何をしているのか、漠然とは知っていました 。しかし、病気で困っている人を治療して喜ばれているくらいにしか思っていなかったですね 。それが、下田へ行って、意識だとか心の問題がメインになっているのを見まして、こんなすごいことをしているんだと、びっくりしました 。それで、自分もそういう仕事にかかわっていきたいと思って、それまでの仕事を辞めてしまいました 。その後、関先生とも下田や生駒でお会いしたり、ヨーロッパもご一緒しましたが、大体、偉い先生というのは言っていることとやっていることがえらく違っていたりするのですが、先生はいつも洗心を心がけて生きておられる 。これには感心させられました 。
関:
まだ、完全には洗心できているわけではありませんが、心がけただけでも救われるそうです 。一人でも多くの人が洗心を心がければ、二十一世紀はみんなが幸せになれる時代が実現するでしょうね 。生駒で行われている講座は、そういうことに気づいてもらうためにあるのだと思います 。病気の人なら、氣で一時的に治してもらって、さらに洗心によって永久的に病気にならない、幸せな生き方ができるようになるという、非常に本質をついたレベルの高い講座だと思います 。せっかく氣で病気が治っても、心を変えないからまた同じ病気になってしまう人がたくさんいますね 。それじゃいけないんで、私の役割は心の大切さを少しでも分かっていただけるようにお話することだと思っています 。
中川:
関先生が言われている洗心は、とても具体的で分かりやすいですよね 。いつも持つべき正しい心として、「強く、正しく、明るく、我を折り、宜しからぬ欲を捨て、皆仲良く相和して、感謝の生活をなせ」と、七項目しかない 。テンポも良くて覚えやすいですよね 。御法度の感情にしても十四個ですから、いつも頭に入れておけます 。いくらいい話でも、難しかったり、覚えにくかったりすると、宝の持ち腐れになってしまいますけど、この洗心は単純化されていてとてもいいですよ 。
実行しようとするとなかなか難しいんですけどね 。
関:
ある心理学者が、人間が瞬間的に思い出せるのは七項目だと言っています 。ちょうど、七という数が人間の頭に記憶させるのにちょうどいいんでしょうね 。宇宙創造の神様は、人間の脳を七項目だけは瞬間的に覚えられるように作ったそうなんですね 。仏教にしろキリスト教にしろ、今までの宗教は、難しい戒律がたくさんあって、実行するどころか覚えることもできませんでした 。その点、洗心の教えは、常に持つべき心七項目と御法度の心十四項目だけですから、誰でも覚えられるし、紙に書いて部屋へ貼っておくにも場所をとりませんしね(笑) 。
中川:
今、生駒ではどちらかと言うと、病気の人が多くて、病気治しの講座のようなイメージがありますが、私は健康な人こそ、洗心の重要性に気づいてほしいと思っています 。病気じゃなくても、人を妬んだり、不平不満ばかりを言っていたりする人もいますからね 。そういう人は、いくら病気じゃないと言っても、病気になる種は持っているわけです 。いつ病気になるか分からない 。それに、病気ばかりでなくて、地球の環境もとても悪くなっていて、一人ひとりが自分たちは地球の一員であるという意識を持たなければいけないと思います 。だから、自分は健康だからいいではなく、病気でも病気でなくても、もう一度生き方や考え方を見直すことが必要だと思いますね 。
関:
洗心は、「宇宙の」の創設者の田原澄さんという人が言い出したことです 。一九四一年に宇宙創造の神様の計画によって三次元の地球に生まれさせられたと言われています 。彼女は洗心を完全に行いました 。その結果、宇宙の構造が分かってきたのです 。洗心という言葉を初めて聞いたときは、私もあまり関心を持ちませんでした 。しかし、見えない世界を研究していると、いかに洗心が重要なのか、はっきりと分かってきます 。実は、とても面白い現象を発見しました 。洗心の進み具合と真空中の光の速度には相関関係があるのです 。つまり、洗心が進めば、真空中の光の速度が速くなるのです 。これからの時代は、どんどんと洗心が進むでしょうから、二十一世紀には光の速度は今の三・五倍になると言われています 。アインシュタインの光速度一定の法則が通用しなくなります 。今は、少しスピードが落ちているようですよ 。戦争があったり、経済が不安定だったりして、人の心が乱れている証拠ですね 。でも、これを乗り切れば、洗心できる人しか残らない素晴らしい時代になります 。洗心が進めば、人類が発する念波が純粋になってくるんでしょうね 。それで、真空の性質が変わって光のスピードが変化するのだと思います 。二十一世紀になれば、光の速度を計っている人がびっくりするんじゃないでしょうかね 。二〇二〇年には天変地異も病気もない世の中になるでしょうね 。それまで私も元気でいたいですね(笑) 。
中川:
先生も、正統的な科学の世界で高い評価をされていたにもかかわらず、見えない世界に足を踏み入れて、積極的に発言されてきましたが、周囲からの風当たりは大変だったでしょうね 。
関:
さんざん悪口を言われましたよ 。今でも言われています(笑) 。学会の中でも悪口言われていますよ 。でも、あと五年の我慢だと思っています 。その点は前会長も同じだったんじゃないでしょうか 。氣とひと口で言っても、いろいろな種類のものがあります 。前会長は、かなり進んだことを言ったり、行ったりしていましたから、周りからの反発も大きかったと思いますよ 。そういう面でも、何か私たちには共通するものがあったようですね 。それでも、最近は科学者でも私の言っていることに理解を示してくれる人が増えてきました 。昨年、高知大学で目に見えない世界を研究する人たちが集まった学会が開かれましたが、ユニークな人がたくさん来られていました 。私は、太陽の表面温度は摂氏二十六度だと言っているんですが、この話にはほとんどの人が賛同してくれません 。ところが、高知の学会でお会いした高知大学の先生は、「その通りだ」と言ってくれましたね 。その先生の師に当たる人が超能力者で、太陽までテレポーテーションして行って確かめてきたのだそうです 。私も嬉しくなっちゃいました 。それと、東京工業大学の私の後輩で池田邦吉さんという建築家がいるのですが、彼は一生懸命にノストラダムスの予言を解読しています 。彼は、最近になって気づいたみたいなんですが、生まれたときからノストラダムスの霊魂が彼を導いていたようなんですね 。しかるべき時期がきたら予言を解読する役割を与えられて、解読できる能力を開発すべく、いろいろな勉強をさせられたり、試練を与えられたりしたみたいですね 。だから、彼が建築を勉強したのも、その知識がないと予言が解けないからなんです 。天文学の知識も必要ですから、池田さんは小さいころからしょっちゅうプラネタリウムへ行って星をながめていたそうです 。予言の解き方も、彼の場合はちょっと変わっています 。字をじっとながめていると、字の形が変わって、まったく意味のつかめなかった単語が解読できるようになると言うんです 。ある単語をじっと見ていると、Aという文字がDに変わってきて、あれこれは「洪水」という意味だということになるらしいですね 。池田さんによると、ヨーロッパが大きな天災に見舞われるそうです 。火山の爆発とそれにともなって起こる洪水で、ほとんど壊滅状態になるようです 。高さ一〇〇〇メートルほどの大きな洪水にヨーロッパ全土が飲み込まれてしまいます 。二十世紀は、ヨーロッパ、アメリカが主導権をとってきましたが、この洪水を機に日本を中心とした東洋が中心になっていくということらしいです 。氣の世界の研究が日本で非常に進んできているということも、その兆候ではないでしょうかね 。
中川:
これから災害がたくさん起こってくる 。その被害を最小限に抑えるためには人類が一刻も早く意識を変えなければならないということは、前会長もかなり前からおっしゃっていました 。私も、サラリーマンをしているときには意識のことなんか考えたこともありませんでしたが、こうやって氣の世界で活動していると、いかに意識改革が重要なのかを、ひしひしと感じます 。意識さえ変えれば、この先に待ってくれている素晴らしい時代に行けるわけですから、一人でも多くの人が、一緒になって次の時代へ行くと、そうならなければいけないですよね 。
関:
そういうエネルギーは確実に働いていると思いますよ 。ハイゲンキの性能が、ずっと以前に作られたものも含めて、上がったそうですが、普通ならそんなことは考えられないことです 。何か大きな力とつながっているんでしょうね 。私は、目に見えないケーブルがあって、そのケーブルが世界中のハイゲンキにつながっているんだと考えています 。そのエネルギーの質が、前会長が亡くなったのを契機にレベルアップしたんじゃないでしょうか 。早く意識改革を進めなければならないので、それに見合ったエネルギーが高い次元からハイゲンキに送られているのだと思いますよ 。
中川:
ハイゲンキの中で氣を発生させていると考えれば、そこから発せられる氣の質が変わるということは考えられないですよね 。やはり、氣を中継していると考えた方がいいんでしょうね 。そして、ハイゲンキやグッズのレベルアップには、やはり前会長のエネルギーがかかわってきていると思いますね 。先日、足立育朗先生にお会いしてお話をうかがいましたが、今、前会長の魂は、八十キロ上空にとどまっていて、十万人と十万ヶ所のサポートをしているとおっしゃっていました 。だから、肉体はなくなったのですが、ものすごく存在を身近に感じます 。会員さんの中にも、亡くなった後の方が前よりも近くにいてくれる気がすると言われる人がたくさんいます 。神出鬼没で、どこへでも現れているんじゃないでしょうか 。足立先生とお会いしたときも、「今、ここにこられていますよ」と先生はおっしゃっていました 。
関:
霊格によってとどまる高さが違うようですね 。八十キロ上空というと、地球では一番上のレベルです 。
中川:
関先生は、講義の中で宇宙人やUFOのことをよく話されていますよね 。この間も、テレビで宇宙人が解剖されているフィルムが放映されました 。本当だ嘘だと、いろいろと議論はあるようですが、私はもちろん地球外にも生命体は存在しているだろうと思うし、私たち地球人では計り知れない科学技術を彼らは持っていると思います 。そろそろ、E・Tが私たち地球人の前に現れてもいい時期なんじゃないでしょうかね 。
関:
そうだと思います 。宇宙人解剖の番組は私も見ました 。滅多にテレビは見ないのですが、たまたまスイッチを入れたら、あの番組をやっていました 。見終わったら、電話がかかってきまして、誰だろうと思ったら、藤原由浩さんだったんですね 。昭和四十九年にUFOにさらわれて、以来三〇〇回以上UFOに乗って宇宙へ行っている人ですが、彼が「あれは本物だ」って言うんですね 。徐々に、私たちの目の前に姿を現して来るでしょうね 。最近のニュースでは、「TIME」という雑誌に出ていたのですが、地球から何十光年かのところに、生命のいる可能性のある惑星が発見されたという話が載っていました 。私たちのいる太陽系は銀河系の端っこにあるのですが、その近くに三つの惑星が見つかったようです 。これは、望遠鏡で直接見つけたわけではなくて、光を分析し、さらにコンピュータで解析して、その惑星がどんな環境にあるのか分かる技術を使ったようです 。アメリカが二つ、ヨーロッパが一つ見つけたそうです 。これからは、みんながE・Tを探すことに力を入れてくると思いますよ 。NASAも特殊な望遠鏡を開発しようと懸命になっていると聞いています 。
《昨年十月、ジュネーブ天文台で、地球から四十五光年離れたペガサス座を回る惑星を発見した 。ただし、この惑星は一三〇〇度以上の高温で水はないとされている 。昨年十二月、アメリカ・シリコンバレーにあるリック天文台では、おとめ座70とおおぐま座11という地球から三十五光年離れたところに惑星を発見した 。しかも、そこには生命発生のもっとも重要な条件と思われる水が存在する可能性も高いという 。おおぐま座を回る惑星は、水素、アンモニア、メタンからなり、質量は木星の約二倍 。表面温度はマイナス八〇度と推定される 。おとめ座70の惑星は質量が木星の約六倍で、表面温度は摂氏八五度くらいだと推定される 。発見者は、「アミノ酸が生成できるほど十分に冷えている 。雨が降り、海もあるかもしれない」と語っていると言う》
もう一つの大きな出来事が、マイクロサイと言いまして、今まで電子顕微鏡なんかを使って小さいものを見てきましたけれども、どうしてもそれでは限界があります 。そこで、超能力者を使って、例えば原子の構造を見ようという研究が行われているのです 。超能力者を使って調べたことを、アメリカのスタンフォード大学の科学者が発表しました 。一般の科学者も参加する伝統ある学会での発表ですから驚かされます 。「エクスプローラー」という由緒ある科学雑誌にその論文が長々と出ています 。それくらい科学の世界も変わってきています 。今、起こっているさまざまな現象が、今までの科学的な理論では説明できなくなっているのだと思いますよ 。私は感じているんですが。(つづきはハイゲンキマガジン1996年6月号で・・・)
構成/小原田泰久
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