幼少の頃からアトピーがあり、ほとんど落ち着いていたのですが、受験や看護実習、就職という一大イベントが続く中で、ストレスを感じると、手にアトピーの症状が出ることがありました。
2011年の秋、二度目の研修講座の前に、首の状態が悪化し、赤みや違和感が強くなってしまいました。皮膚が衣類とくっつくような感じで、それが辛く、首を動かすのも苦しい時期でした。仕事や家庭のことで少なからずストレスを感じていたのかもしれません。
特別大きな問題があったわけではないのですが、このまま結婚生活を続けていいのかという気持ちもあり、自分の中で整理できない思いが渦巻いていました。
「時間があるから悩むのかもしれない」と思い、看護師としての仕事を再開して日々を忙しく過ごしていたのですが、夫も多忙で、ゆっくり過ごす時間はなかなか取れませんでした。
二度目の研修初日の夜、ハイゲンキの説明の時間があり、参加者同士でスティックヘッドマッサージをしたり、ハイゲンキを当てたりしていました。
そのとき、ある方が「アトピーには、時に先祖とのつながりが影響しているという考え方もある」と話していて、私が祖母の話をしたとき、会長から「おばあちゃんが鍵になっているかも」「そこに氣が届くイメージをしてみては」と言われたのです。
祖母は中学生のときに他界しており、当時は特別慕っていたわけでもなかったため、それまで思い出すこともあまりありませんでした。
そのため、講座の中で祖母のことが急に話題に出てきたのは驚きでした。
看護師としては「アトピーの原因が先祖にある」という話には戸惑いもありましたが、まずは言われた通りに試してみようと思い、「おばあちゃんに氣が届きますように」と思いながらその晩眠りにつきました。
すると、夢に祖母が出てきたのです。その姿を見た瞬間、「おばあちゃんもさみしく、つらかったんだね」という思いがこみあげ、自然と涙が出てきました。
講座で「先祖にもさらに上の世代からの影響がある」という話を聞いていたので、夢の中で「おばあちゃんにもいろいろあったのかもしれないね。ここで私が受け止めるよ」と語りかけました。
目が覚めたとき、本当に泣いていた自分に驚きました。
それまで「祖母を嫌っていた」と思っていた自分の中に、実は「理解できなかっただけ」という気づきが生まれ、気持ちの整理がついたような感覚になりました。
今では皮膚科とセンターの両方を頼りながら、自分なりに生活の中でバランスを取り、日常生活に支障が出にくい状態を保つことができています。
(2012年10月号『真氣光10年』東京都/O.N.さん)※一部抜粋・編集して記載 ※個人の体験談であり、感じ方には個人差があります。