父がくれたプレゼント

父が2月半ばに亡くなりました。一人っ子であるわたしは高齢の母をサポートして通夜、葬儀を行いました。ここ二十年以上私なりの勝手な理由で、父方の親戚とは交流をしませんでした。祖母をはじめ、叔父たちが亡くなったときにも葬儀や法要にはでないといった「不義理」をしており、対応は母に任せっきりでした。父方の親戚は優しくよい方たちばかりです。罪悪感にかられながらも、なぜか親戚と会う気にならずに、もう最後までこのままでいいと思っていました。ですので、親戚が弔問にくると連絡があったとき、どんな顔をして会えばいいのかとても戸惑い、ちょっと厳しい場面をあらかじめイメージしてショックを受けないように構えていました。ところが、来てくれた親戚はとても優しくあたたかく、思いやりのある言葉をたくさんかけてくれて心からねぎらってくれました。私も長い年月を経て再会したとは思えないほど、自然に明るく対応ができ、長期間の自分勝手なわだかまりも全く消えていて(!!)今後よい交流ができそうな嬉しい見通しとなりました。きっと真氣光でたくさんのご先祖に光が届いたからご先祖に助けていただいたのだと思います。この葬儀をきっかけに私の中で分離していたものが統合され、まさに「新しい私」が出現したのです。父からはたくさんのステキな思い出をもらいましたが、このことが、この世で私に残してくれた最後の大切な「プレゼント」になりました。父と真氣光とご先祖様、まわりのすべての皆さんに深い感謝を捧げます。
(福岡県N・Kさん)
2020年3月 お手紙より

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