体験者の声からみた「氣」の力
息子の葬儀で母が放った「人殺し」。20年の確執と憎しみが消えた日
「絶対に許せない」「顔も見たくない」 親から受けた酷い言葉や仕打ちが、心の深い傷となって残っていませんか?
今回ご紹介するのは、最愛の息子の葬儀の席で、実の母親から「お前が殺した」という信じられない暴言を浴びせられた女性の体験談です。 20年間、凍りついていた彼女の心は、どのようにして溶かされ、憎しみが「愛おしさ」へと変わったのでしょうか。
息子の葬儀で、母は私に「人殺し」と言った
私には、20年間どうしても許せず、心の中で戦い続けてきた相手がいました。実の母です。
確執の決定的な原因は、私が小学校6年生の次男を病気で亡くした時のことでした。
悲しみのどん底にいた私に対し、母は葬儀の場で、あろうことか皆の前でこう言い放ったのです。
「お前が殺したんだ」
耳を疑いました。その言葉は鋭い刃物となって私の心を切り裂き、以来、私の心は悔しさと怒りでカチコチに固まってしまいました。
その後、母は認知症を患い、私に対してさらに攻撃的な暴言を繰り返すように。
「なんで私がこんな母の面倒を見なきゃいけないの?」
介護の負担も重なり、私の心は限界を超えていました。
20年分の涙。凍りついた心が溶け出す
転機は、主人の病気をきっかけに出会った「真氣光(しんきこう)」の研修講座に参加したことでした。
「自分を変えたい」
そう決意して「氣」を受け続ける中で、不思議な変化が訪れました。
ある日の研修で、私は初めて人前で「母に人殺しと言われたこと」を口に出すことができました。
その瞬間、せき止めていたダムが決壊するように涙が溢れ出したのです。
ずっと「母への怒り」で蓋をしていたせいで、私は息子の死を純粋に悲しむことさえできていなかったことに気づきました。
「息子さんもご主人も喜んでいるよ」
スタッフの方の言葉に救われ、私の心はようやく、息子を想って泣くことができる「柔らかさ」を取り戻しました。
憎かった母が「愛おしい」と思えた奇跡
さらに驚くべき変化がありました。
あれほど憎かった母に対し、ふと「あの暴言も、母自身のマイナスの氣が言わせていたのかもしれない」と客観的に思えるようになったのです。
すると不思議なことに、母への憎しみが消え、逆に「愛おしい」という感情さえ湧いてきました。
こちらの意識が変わると、現実も変わります。遠隔で氣を送り続けた結果、攻撃的だった母は嘘のように穏やかになり、疎遠だった弟のことも気にならなくなりました。
「絶対に許せない」と思っていた20年の氷が、氣の温もりで溶けていく。
それは、私自身が過去の呪縛から解放され、本当の幸せへと歩き出した瞬間でした。