医師からみた「氣」の力
歯科領域における気功治療
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1960年神奈川県生まれ。86年神奈川歯科大学卒業後、歯科医院勤務、日本医科大学医学部法医学教室。92年医学博士、同大学非常勤講師。現在、神奈川歯科大学法医学講座講師。歯科医院非常勤勤務、公益社団法人日本厚生協会理事長。
下田33回、38回氣功師養成講座及び、生駒第19回、47回、76回真氣光研修講座を受講。
私は93年から日常歯科臨床にハイゲンキや外気功による気功治療を応用しております。歯科領域の疾患では、歯髄炎、歯根膜炎、知覚過敏症、智歯周囲炎、抜歯後手術後疼痛、術後出血、アフタ性口内炎、顎関節症などに顕著な効果がみられました。主なものの内容を記述します。
抜歯後の疼痛に効果
抜歯後の疼痛が重く鎮痛剤を飲んでもあまり効果が無かった患者に、患部および合谷(手のツボ)にハイゲンキを当てたところ、痛みが顕著に緩解した。歯髄が炎症を起こしており抜髄処置が必要な歯の根尖部にハイゲンキを当てたところ、冷水痛・温水痛が無くなり抜髄せずに治った。
口内炎などの痛みへの効果
アフタ性口内炎に直接ハイゲンキを当てると、数十秒で接触するときの痛みが消えた。通常の根管治療でなかなか排膿が止まらない難症例の根尖性歯周組織炎の患歯にハイゲンキを当てたところ、1回の治療で排膿が止まり打診痛も消失した。
顎関節症への効果
顎関節症で全く口が開かなかった患者にハイゲンキを各関節部に当てたところ、約1分後には痛みが消え、約3㎝開口できた。顎関節症の場合、咀嚼筋の痛み、頭痛、肩凝りを併発していることもあったが、患部にハイゲンキを当てることでそれらの症状が改善した。
以上のようにいずれも一般歯科治療、つまり西洋医学では治らない症状に、ハイゲンキは著しい効果を示しました。