今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2016年11月「辰巳 玲子」さん

辰巳 玲子(たつみ れいこ)さん

1957年神戸生まれ。1988年映画『ホピの予言』と宮田雪監督に出会って、アメリカでの日本山妙法寺による平和行進や、祈りの大陸横断ランニング、日本縦断ランニングに参加。その後宮田監督とともに、ランド・アンド・ライフの活動に関わる。95年から宮田監督の看病と介護に専心するも、ニューヨークテロとイラク戦争開戦を機に、『ホピの予言2004年版』を制作し活動を再開する。現在、群馬県をベースに、平和や環境問題などに関するさまざまな活動を行っている。

『ホピに導かれ「浄化の日」のメッセージを伝える』

再生のための浄化でなければいけないのに破壊の恐れも

中川:
辰巳さんとお会いするのは20年ぶりくらいになりますかね。確か、ご主人の宮田雪きよし監督が、帯津先生の病院に入院していたころだから。
辰巳:
そうですね。もう20年になりますね。宮田が倒れたのが1995年3月3日、50歳の誕生日でした。アメリカのカリフォルニアで新しい映画の編集をしていたときでした。
中川:
宮田監督は、「ホピの予言」というすばらしい映画を残されていて、下田で行われていた真氣光研修講座でも、毎回、お話をしてくださっていました。月刊ハイゲンキでも「ホピの予言」のこと、連載してくださっていました。
それに、帯津先生や先代と一緒にホピの村へ行ったこともありましたよね。
辰巳:
本当にいろいろとお世話になりました。宮田も先代の会長も亡くなってしまいましたが、こうやって声をかけてくださって、ありがとうございます。
中川:
「ホピの予言」は、以前にも拝見しましたが、改めてDVDで見せてもらって、30年も前に、よくぞこういう映画を作ってくださったと感心しました。
宮田監督が亡くなられたあとも上映会を続けておられる辰巳さんの活動もすばらしいと思います。
ホピというのは、アメリカインディアンの部族のひとつで、そこには、ずっと昔から、とても重要なメッセージが言い伝えられていて、それが、今の時代にはとても重要な意味をもつという内容の映画でした。
真氣光では、先代の時代から、意識を変えて生きないと、これから大変なことになるよと言ってきましたが、まさに、意識や生き方を変えることの大切さを、あの映画では訴えていますね。
DVDでは、2004年に辰巳さんが長老のマーティン・ゲスリスウマ氏にインタビューした映像がプラスされていますね。
辰巳:
「浄化の時代を迎えて」というタイトルで、25分ほどのインタビューを、「ホピの予言」に追加してDVD化しました。ちょうど、2001年にニューヨークでテロがあって、2003年にイラク戦争が始まって、こは第三次世界大戦の引き金になるのではという危機感をもちました。
第三次世界大戦が始まれば、必ず核兵器が使われます。そうなると、いよいよ地球は大変なことになります。
ホピの予言では「浄化の日」と言われていていますが、浄化はあくまでも再生のための過程でないといけません。しかし、核戦争になってしまったら、再生ではなくて、破壊になってしまいます。
私たちは、再生のための浄化を潜り抜けないといけないのに、このままだと破壊になってしまうと危惧して、マーティンさんにインタビューをしました。
中川:
創造主は、人間たちに、「こういうふうに生きなさい」という道を示してくれたのだけれども、あるときから物質を神様とする道を人が歩き始めて、そのことによって、さまざまな歪みが生まれ、それが戦争とか天災という形で表面に出てきているというお話でしたよね。
そして、今の時代は、物質を神様とする道から、創造主が示してくれた本来の道に戻ろうとする人が増えてきているということで、意識を変えていける人が増えてくれば、大きな犠牲を払うことなく、浄化の日を潜り抜けられるわけですよね。
今は、私たちの将来を決めるような大切な時期だと、私は映画を見て感じました。
辰巳:
そうですね。まだまだ経済が優先される危険な時代であることには変わりませんが、若い人たちの中には、これまでとは違うライフスタイルで生きている人が増えてきました。
伝統的な技術に興味をもって、それを学んで自分でもやってみようという人も出てきています。経済や物質だけを追いかけないで、心とか自然を大切にする磨かれた魂が出てきているのかなと、私は感じています。
中川:
私もそう思います。確実に、新しいライフスタイルを求めている人が増えてきています。これまでの価値観にとらわれないで、もっと広い視野で行動しようという動きが出てきているのを感じます。
多くの人が、何かに気づき始めているという気がしますね。そういう動きを加速させるためにも、目に見えない世界のことを、もっと多くの人に学んでいただきたいと、私はそう思って活動をしています。

<後略>

(2016年9月28日 群馬県高崎市のオーガニックファーマーズファクトリーBIOSKにて 構成/小原田泰久)

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