今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2014年2月「横澤 和也」さん

横澤 和也(よこざわ かずや)さん

長野県安曇野市出身。大阪芸術大学演奏学科フルート専攻を卒業。昭和60年奈良県奥吉野になる天河弁天社で石笛と出あいその音色に魅せられる。西洋音楽から学んだ確かな音楽理論とテクニックに加え、日本人としての感性を生かした、独特の即興演奏スタイルは、民族や宗教を越えた命の響きとして好評を得ている。
http://iwabue.com/

『石笛の音は、太古からのエネルギー、自然のリズム』

新月や満月を意識することで、体が変化してくることも

中川:
はじめまして。実は、うちのスタッフの一人が、横澤さんの石笛(いわぶえ)コンサートをお聴きして、とても良かったからぜひ対談をと、推薦してきましてね。何か、コンサートが終わったあと、「石笛はどこで拾われるのですか?」という質問をしたようですが。
横澤:
そうですか。ありがとうございます。そんなことを聞かれたの、覚えていますよ。うれしいですね。
奇遇と言えば、私は、会長のお父様も存じ上げています。私の知り合いに、マクロビオティックをやっていた方がいましてね。お父様が生駒で講座をやっておられるときに、お手伝いに行っていたようで、その人のご縁で、お父様のお話をうかがったことがありました。
あのころ、食への意識は、お腹がいっぱいになればいいんだという程度のものでした。マクロビオティックも、正食という言い方をしていて、まだあまり広がってなかったころですよ。そんな時代に、食の大切さをきちんと踏まえて講座をやっておられたお父様の先見性には、今更ながら、びっくりしています。
中川:
今は、マクロビオティックもずいぶんとおしゃれになりましたからね。あのころは病気を治したり修行のための食事みたいな感じがありましたね。食べてみると、すごくおいしかったんですけどね。
横澤:
そうなんですよ。そもそも石笛と出あったのは天河神社ですから。
中川:
父も私も、天河神社の柿坂宮司とは対談をさせていただいたことがあります。天河神社へはよく行かれているヨガの龍村修先生が、研修講座の講師をしてくださっているご縁で、ご紹介くださいました。何度かお参りにも行っています。
横澤:
そうでしたか。私は、「地球交響曲」という映画を撮られた龍村仁さんは、よく存じ上げています。
中川:
修先生は、仁監督の弟さんですね。父が合宿制の講座を始めたとき、下田にあった沖ヨガの道場が気に入りまして、そこでやらせていただくようになったのですが、そこの道場長をやっておられたのが修先生でした。仁監督とも、何度か対談をさせていただいています。
横澤:
仁さんが作られた映画も、今の時代にとても大事なメッセージを発信されていて、私は大好きです。今、新しいものを作られていますね。天河神社が大事な役割を演じるようですよ。深いご縁の中で、今日、こうやってお会いできたのを感じます。本当にうれしいですね。
中川:
今日は、横澤さんから神社で対談をということで、おごそかな感じでお話をさせていただいているのですが、渋谷の駅のすぐそばに、こんな神社があるとは知りませんでした。ここでは、奉納演奏とか、よくやられるのですか。
横澤:
ここは、金王八幡宮と言いまして、とても由緒ある神社です。私は、ここだけではないのですが、神社の境内をお借りしまして、新月の会というのをやっています。新月の日に願い事をすると、満月の日にかなうと言われていますから、新月の日に集まるというのは、何か夢があっていいじゃないですか。願いがかなうかどうかはともかく、私は月を通して、自然の摂理というのを感じてもらいたくて、毎月、新月の夜に、お話をしたり、石笛を吹いたりするという集まりをやっています。
中川:
月もそうだし、太陽や星もそうだし、私たちは天体からのエネルギーの影響を受けて生きていますからね。でも、今は、そんなことをあまり考えないようになっていますね。新月でも満月でも、あまり関係なく生きています。
横澤:
今日は新月だからお月様は見えないよと言うと、「えーっ」と驚く子どもたちもいます。お月様が見えても見えなくても、別に生活に変化があるわけでもないし、暗ければ電気をつければいいんだくらいにしか思わないですよ。でも、今日は新月だとか、満月だとか、意識するだけで、何かが違ってくるはずです。会に参加された女性の方が、月を意識すると、体のリズムまで変わってくるとよく言われます。女性の体は月の影響を受けやすいということもあると思いますが、自分でコントロールできない力が働いていることを感じるんでしょうね。
中川:
意識するだけで体は変わると思いますよ。もうどれくらいやっておられるんですか。
横澤:
もう4年になります。参加者は若い女性が多いですね。少ないときは10人くらい。多いと30人、40人と集まってくださいます。決めているのは新月の夜ということだけなので、ウイークデーになることもあります。土日なら参加できるのにという人もいますが、人間の都合でいろいろなことを決めるのではなくて、人間が自然に合わせるという生き方も大事かと思います。
なるべくたくさんの方にご案内するようにしています。参加できなくても、その案内を見てくださって、そろそろ新月だと思ってくださるだけでも違うでしょうから。

(後略)

(2013年11月15日 東京都渋谷区・金王八幡宮にて 構成 小原田泰久)

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