今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2009年1月 「中垣 哲也」さん

中垣 哲也(なかがき てつや)さん

1961年札幌市生まれ。風景写真家、オーロラ写真家。小さいときから星が大好き。ニュージーランドでオーロラに魅了され、その後、カナダ、アラスカへ何度も足を運んでは、それを写真に収めている。「Aurora Dance」(小学館)という写真集が出ている。札幌市在住。

『オーロラを通して、地球がすばらしい星であることを伝えたい』

地球で見られる自然現象でもっとも美しい

中川:
実は、中垣さんのことは、ロスにお住まいの会員さんからご紹介いただきました。すばらしいオーロラの写真を見せてもらったととても感動していました。私も、テレビや写真集でオーロラは見たことがありますが、彼女に言わせると今まで見たのとは比べ物にならないくらい美しかったそうで、今日は、どんなものかと楽しみしてきました。
中垣:
それは光栄です。せっかくですから、映像を見ながらお話しましょうか(パソコンを準備する)。
中川:
ロスでは、オーロラ日本語奨学基金という非営利団体の10周年記念のイベントでお話されたそうですね。オーロラつながりというわけですね。
中垣:
アメリカで英語教育に携わる教師や学生を支援する団体らしいですね。その会の創立10周年記念で、「眉山(びざん)」という映画の上映と、私のスライドショーが行われました。この映画の原作は、さだまさしさんの小説ですが、さださんはこの会の名誉会長だということでした。
中川:
アメリカでは何度かやられているんですか。
中垣:
初めてです。普通、1時間くらいやるんですが、スケジュールの都合で30分に短縮しました。もっとゆっくりと見ていただきたかったのですが、それでもみなさんとても喜んでくださいました。また、来年もやりましょうということになっています。
中川:
(パソコンの画面を見ながら)スライドショーだけど、動画を見ているみたいですね。今、スライドショーがじわじわと流行ってきていますね。デジカメならではだと思います。すごいな。色がすごくきれいに出ていますね。
中垣:
ビデオではこの色は出ないですね。超感度CCDカメラでも無理です。いくらきれいでも一枚の写真では臨場感が出ませんから、こうやってスライドショーで動きを出しています。大画面で見るとすごくいいですよ。生演奏なんかもつけましてね。とてもいい雰囲気が出て、小さな子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、年齢に関係なく喜んでくださいます。仕事に疲れたOLの方は、癒されるって言ってくれます。おじいちゃん、おばあちゃんの中には、「死ぬまでに一度見たかった。これで死んでもいい」って感動してくれる方もいます(笑)。
中川:
死ぬまでに一度見てみたいという気持ち、何かわかるような気がします。オーロラというと、美しくて幻想的なもので、いつかその下に行ってみたいと思うんでしょうね。憧れですよね。
中垣:
オーロラは、地球上で見られる自然現象のうちでもっとも美しいと言われています。実際、目の前にオーロラが現れると言葉にならないくらいきれいです。これを写真で再現できたらどんなにかすばらしいだろうと思うわけです。日本では、ツアーが組まれるとたくさんの人が参加されます。それくらい人気があるのですが、ヨーロッパや北米の人たちは、真っ赤なオーロラが出ることがあって、それが山火事や戦争を連想させるのか、悪い知らせのように感じています。彼らの遺伝子には、オーロラのいいイメージがインプットされていないのかもしれません。先住民の人たちは、オーロラが出たら絶対に見ようとしませんね。確かに、オーロラの爆発と言って、一瞬にして空いっぱいにオーロラが広がることがありますが、まるで神様が怒っているような恐怖を感じますよ。

<後略>

(2008年11月12日 札幌市中央区の中垣氏の自宅にて 構成 小原田泰久)

著書の紹介

中垣さんの写真集 「AURORA DANCE」
<発行所>オーロラダンス出版

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