今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2008年1月 「大内 博」さん

大内 博(おおうち ひろし)さん

玉川大学文学部教授、飢餓を終わらせることにコミットしているNPOハンガープロジェクト協会理事長、上智大学外国語学部英語学科卒業後、アメリカ政府の東西文化交流センター留学生としてアメリカに留学。数々の翻訳を手がけ、訳書に「プレアデス+かく語りき」「ゆるすということ」「ヴァーチューズ・プロジェクト52の美徳教育プログラム」他がある。2004年、カナダで研修を修了してヴァーチューズ・プロジェクト・ファシリテーターになる。2005年にマスター・ファシリテーターに任命される。

『美徳はだれもがもっているダイヤモンドの原石。磨いて輝かそう。』

プレアデスからのメッセージを伝えた本を翻訳

中川:
はじめまして。私どもは、氣という、いわゆる癒しのエネルギーをテーマに活動をしています。氣は心とよく言いますが、心の持ち方を変えると氣も変わっていきます。自分を高めていくと、氣も高まってくるんですね。そんなことを学び、体感するという合宿を、つくばみらい市で行っています。先生は、英語の先生でいらっしゃいますが、精神世界の分野の本をたくさん翻訳されていて、同じような領域での活動かなと思い、いろいろとお話をお聞かせ願いたくておうかがいしました。今日は、よろしくお願いします。
大内:
こちらこそ、わざわざお越しいただいてありがとうございます。私の専門は社会言語学と英語教育です。大学で英語を教えるほか、翻訳の仕事などをやっているわけですが、1994年に『プレアデス+かく語りき』という本を翻訳してから精神世界関係の本の仕事が多くなりました。プレアデスは、私の原点とも言える本です。プレアデスというのはおうし座の一角にある星団で、日本語ではすばると言っています。ここからは高次元のメッセージが地球に届けられていて、それをキャッチできる方が本にして発表してくれたのです。この本には、高次元の存在とともに仕事をしないと、人間の次元が上がっていかないというようなことが書かれています。環境破壊にしても、科学が地球の自浄できる限界を超えて発展してしまったために起こったことです。温暖化がその最たる問題ですが、そこから立ち上がるためには、人間の力だけではなくて、プレアデスのような高次元の存在と、共同創造主という立場でやっていかなければならないという内容なんです。こうした話は、なかなか大学ではできないし、一般的な場で語るというのも難しいんですけど、中川会長は氣をやっておられるわけですから、ご理解いただけると思うんですが。
中川:
ええ、よくわかります。真氣光というのは、父親が創設したのですが、父は夢に出てくる白ひげの老人にいろいろなことを教えられていました。それが、神様なのか先祖様なのか、わかりませんが、何か高次元の意識によって教えられたものだと思います。たぶん、人間は自分の脳の中だけで物事を考えたり発想したりするばかりではなく、高次元からのメッセージを受けて、行動しているんじゃないでしょうか。真氣光というのも、宇宙に充満する癒しのエネルギーを中継するという考え方です。決して、自分が努力して出すわけではありません。これも、プレアデスからのメッセージと同じような考え方だと思います。人類も、そういう高次元のメッセージに耳を傾ける必要があると思います。
大内:
うれしいですね。こういうお話ができる方が増えてくると、世の中も変化していくと思いますね。
中川:
ところで、先生がこうした宇宙とか精神世界というのに興味をもったのはどういったことがきっかけだったのですか。
大内:
そうですね。そもそものきっかけは、今から40年も前のことになります。当時のアメリカ大統領、ジョン・F・ケネディさんが、東西文化交流センターをハワイに作ってくれて、アジア、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学院生が一緒に学び、研究する場ができたのです。私もさいわいなことに東西文化交流センターの奨学生として2年間留学することになったんです。その留学中に、大変な本に出合いまして。それが、私の人生の方向性を決めてくれたのかな。
中川:
それはどういう本だったのですか。
大内:
コナン・ドイルという作家はご存知ですよね。シャーロック・ホームズを書いた人です。彼は、有名な推理小説家でありましたが、心霊学にとても傾倒していて、スピリチュアリズムの方にエネルギーを注ぎたいと思っていた人です。彼は、ガイドさんというか指導霊というか、そういう存在から、これから大きな戦争が起こって、たくさんの若者が亡くなるから、その家族のためにも、あの世とこの世の仕組みを伝えるように言われていました。ドイルは、奥さんと、どちらか先にあの世へ行った方が、あの世のことを伝えようと約束しました。そして、1930年、彼が先にあの世へ旅立っていったんです。
中川:
それはすごい話ですね。それで、ドイルはあの世のことを伝えてきたんでしょうか。
大内:
そうなんですね。降霊会という、霊を降ろす儀式があるんですが、そこにドイルが現れて、いろいろなことを語ったわけです。それが一冊の本になっていまして、私はそれを読んで愕然としたわけです。この世の中というのは目に見えるものだけではないんだと、はっと目が覚める思いがしました。アメリカへ言語学を習いに行ったのだけれども、こっちの方が重要でしたね(笑)。その後、2人の子どもを亡くすという体験をしたりして、この本の内容が、心にどんどんと染みていったわけです。
中川:
そうだったんですか。すべての出来事が、先生を今の方向へ導くように働いているでしょうね。¥r¥nプレアデスの本を翻訳されたのが94年ですね。これは頼まれて翻訳されたものなんですか。
大内:
日本に戻ってからこの本に出合ったのですが、これは自分が翻訳するものだとすぐに決めました。ハートですよ。聖なる心の中に創造主の聖なるものがすべてあるのだけれども、それが眠っている。それを目覚めさせることができる本だと感じました。冗談でよく言うんですが、私は目覚まし時計なんだって(笑)。みなさんが、本当の使命に目覚めるのをお手伝いするのが、私の今生の役割だと思っています。この本を読むと、ほとんどの人が眠くなるって言うんですね。私も翻訳しながら眠くなってきて、少し眠っては書くということを繰り返していました。どうも、この本の中には仕掛けがあって、眠りながら深いメッセージを受け取るみたいなんですね。だから、車を運転するときには読まない方がいい(笑)。

<後略>

(2007年10月12日 玉川大学にて 構成 小原田泰久)

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