真氣光を活用した取り組み
自然栽培をやると心が謙虚で清らかになる
岡山県の阿部真子さん(82歳)夫(88歳)は”奇跡のリンゴ“で有名な木村秋則さんの講演を聞いたのがきっかけで自然栽培を始めた。以来15年間、農薬や肥料、除草剤を使わずお米と野菜を育てている。
木村さんの講演を聞いて「あ、これだ、やろう」と思った

自然栽培の輪が広がっている。特に岡山県は非常に盛んな地域。2010年に「岡山県木村式自然栽培実行委員会」というNPOが設立され、2026年現在では会員数が100名を超える。木村秋則さんの指導を受け、JAとも協力体制をとって、自然栽培の普及に努めている。阿部さんご夫妻が自然栽培を始めたのもNPO(代表 高橋啓一さん)が開催した木村さんの講演会を聞いたのがきっかけだった。
「夫は73歳まで小児科医をしていました。農家の一人息子で、父親の遺した田んぼは農協に頼んで耕作してもらっていましたが、ハイゲンキマガジンでよく知ってる木村秋則さんの講演を聞いたとき『これだ!!』と衝撃を受けたようです。すぐに稲作の準備にとりかかりました。
私も農業をやったことはありませんでしたが、即座にやってみたいと思ったのです。
農業は一人ではできません。夫婦2人で、重いものは一緒に持ったりしながら助け合ってやってきました。すばらしい息子二人も最近はよく働いてくれます」
農業を始めると決めた日のことをよく覚えていると言う。田んぼへ行くと、一面にハハコグサが茂っていた。春の七草のひとつ「ゴギョウ」のことで、春から初夏にかけて黄色くて小さな花を咲かせる。それがとてもきれいで、阿部さんはハハコグサの茂る田んぼに横になった。青空が広がっている。気持ち良くて、思わず歌を口ずさんでいた。
「これから始まる新しい生活のことを想像するとうれしくてたまらなくなりました」
何がこれほど阿部さんをワクワクさせたのだろうか。あのときの気持ちは今でも変わらないと言う。自然栽培という農業のやり方が彼女自身のこう生きたいという気持ちに響いたに違いない。とにかく、お米や野菜を作る日々が、67歳から82歳までの15年間、彼女の心をときめかせ続けているのだ。夫婦でこんなに長く元気で米づくりが続けられるのは、真氣光のおかげ。強力な光とエネルギーを頂いている…とは彼女がいつも感じ、感謝していることらしい。
15年続けて、まわりの見る目も変わってきた
自然栽培というのは農薬・肥料・除草剤を使わないで作物を育てる農業のこと。従来の農業を慣行農業と言うが、慣行農業では農薬・肥料・除草剤は必要不可欠とされてきた。肥料を入れた方がたくさんとれるし、虫や病気を防ぐには農薬を使うのが一番手っ取り早い。除草剤があれば草を取らなくていい。手間をかけずに収量を増やせるということで農薬や肥料や除草剤は広がった。
自然栽培はその常識を覆した。農薬を使わなくても病気で全滅することもないし、害虫に食べ尽くされもしない。肥料を与えなくてもきちんと育つ。虫や雑草、土の中の微生物たちとの連携して、ウインウインの関係を作り出しているのだ。農薬や肥料を使うと、その関係を壊してしまって、一時的には収量が上がるけれども、決して長くは続かない。人間の健康や環境にも悪影響を与えることになる。しかし、自然栽培の米づくりは氣力と楽しみと思いがないと挫折します。重労働に耐える体力も必要です。
「NPOが主催する田植え祭や勉強会にも参加します。たくさんの仲間が集まっていて、一人ひとり苦労していますから、その体験を聴くだけでも、いい刺激になります。うまく行かないことがあれば、親切に教えてもらえますし、自然栽培をやっている仲間がいることで助けられています」
10年前、自然栽培を始めた人たちは、地域内で白い目で見られることが少なくない。農薬、除草剤も肥料も使わずに農業をやるというのは常識では考えられないからだ。
「最初のうちはまわりの人は遠巻きに見ていた感じでしたね。変わった人がいるという目で見られていたように思います。でも、こんなにもワクワクすることだから続けようと、まわりのことはあまり気にしないようにしていましたが最近は、まわりの見る目も、世の中も変わってきたように思います。やっとという感じです」

新しいことに挑戦する人は奇異の目で見られるものだ。受け入れられるには続けるしかない。続けるには仲間が必要だ。阿部さんのように、15年もコツコツと続けて、結果も出しているのだから、周囲も認めざるを得ない。もっとも、まわりに認めてもらうためにやっているわけではない。自然栽培という農業のやり方に阿部さんご夫妻は大切な何かを見出し、喜びを感じているからこそ、15年も続けることができたのだ。
「収穫だけを求める農業はそろそろ変わっていかないといけないと思っています。それに、木村さんのおっしゃった『自然栽培を続けて行くと、人の心は謙虚に清らかになる』という言葉が忘れられないですね」
阿部さんが自然栽培に魅かれたのは、1995年から真氣光をやってきたのと無縁ではないだろう。
氣にかかわってから目に見えない力を大事にして生きてきた。自然に生かされている自分を感じてきたからこそ、自然を主人公とした自然栽培に共鳴したのだろう。
農業、それも自然栽培をやるのは大変だと思っている人も多いかと思う。しかし、阿部さんご夫妻は、ご主人が70歳を過ぎてから、真子さんが60代後半に始めている。いくつになってからでも、やろうという気持ちさえあれば始められる。最初は家庭菜園のレベルでいいので、ぜひ自然栽培にチャレンジしていただきたい。
阿部真子さん
電話&ファックス 086-262-2743
構成/小原田泰久